手書きのメモ書きが見つかったので、この際テキストにしておくことに。レッスンというのは何度も同じことを指摘されるもので、ま、進歩がないということだが、メモを残すことは大事だと再確認。
本番の2週間前くらいだったと思うが約3時間にわたるレッスンの一部。
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2019・6
曲 フィッチェンハーゲン「アベ・マリア」 for 4 cellos
・小さな部屋で綺麗な音で弾くことを考えず、大きなホールで弾くように思い切って弾く、
・小さな音の時こそ全弓で弾いて弦を震わせる。そのことで倍音も増え、音程も合って来る。
・4拍だけれども2拍で取るように、大きくゆりかごのように。四分音符1つずつ弾くと硬くなる。
・曲の出だしの合わせ方。息を吐いてから吸って、次に吐くタイミングを合わせる。
・肩甲骨から弾くことを意識する。
・メロディパートは、次にどんな音楽になるかを示すようにリードする。
・フォルテの時はメロディ以外の低音パートがもっと音を出してボリュームアップ。
・目の前の音符ではなくフレーズの先を見て演奏する。
・5度の重音はオクターブに次いで綺麗に響く音なので、ビブラートをしない方が綺麗に鳴る。
・弱音で、腕を吊ってはダメ。重さを乗せることを常に心がけて、その上でpを弾く時は(肘を下げたまま)手首を少し持ち上げるとか・・工夫する。
・譜面台の高さは正しい姿勢が保てるように、頭のてっぺんから仙骨まで真っ直ぐ垂直になるようにする事。低くし過ぎないように。うつむかないように。うつむけば閉じこもって硬くなる。
・楽器の音ではなく、上の空間に鳴っている音を聴く。
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本番1ヶ月前の演奏
ま、本番では想定外のことが起こるので、もう1度やり直したいところだったが、そういうものということで・・
先ず、最初に、24時間風呂を設置。24時間風呂はペンションで2種類を35年以上使ってきたからどういうものかよく知っている。自宅用は、室内置きでかさばらずスキッとシンプルなこれ。 Kenexというメーカーのもの。ボタンを押すと4時間オゾンガスを発生して殺菌する。この機械だと5日に1回浴水を交換すれば大丈夫。
朝晩は勿論、庭仕事などの後重宝している。価格は13万くらいで高価だが、1度使ったらやめられない。電気で保温するが、水道代、ガス代が節約できるので少しプラスになる。
これまではL〇〇〇だったが、排水時ゴボゴボと音がしたり、詰まりやすかったりしていたので、思い切って、TOTO製に交換。最新型は素晴らしい。CMでやっているのはこれか!と感激するくらい。音はしないし、「綺麗除菌水」で常に清掃され、使う直前には自動でミストシャワーで下準備をしてくれる。水の流れを見ると節水式なのに、勢いが良い。以前、YouTubeで、TOTOとL〇〇〇の流れの比較をしている動画があった。L〇〇〇は、最初にどっと水が流れ、左半分は水が回るが右半分はほとんど流れない、TOTOはその点、左側が比較的多いが、右にも水流が行っていた。しかし、この最新式では、2箇所から勢いよく水が吐き出され全体に水流が行き渡っている。だから、全く便器がよごれない、掃除の必要がないみたい。
最近交換したのが、キッチンのカラン。これはぽたぽたと水漏れがあったためだ。分解して中のカートリッジをネット購入すればとりあえず使えるが、それでも結構高い。この機種は既に廃盤であり、先の見込みはないから、それより新型にした方が良さそう、ということで。やはり最新式は、ミストシャワーとかで、勢いは良いのに水が跳ねない。浄水フィルターは内蔵式で、メンテナンスは楽そう。
水回りの機器は毎日使うものだから、良いものを使った方が良い、と実感。12年くらいでその時の最新型に交換するのが良いようだ。まだ使える、という考えは間違いというか愚か。
ギア入りペグを使うようになってから、弦選びは一からやり直し、現在、AD弦はこのLarsenのMagnacore Ariosoを使っていて大変満足(発音が軽く、倍音豊かで伸びやかに鳴る、柔らかいが音量もある)で、GC弦も使ってみたい所だが、何しろ高い。で、一応ざっと調べてみた。かなりの価格差がある。ただし、仕入れ条件もそれぞれだろうから弦のメーカーによって順位は入れ替わる。
比較のためADGC全弦まとめた価格。
楽天 32360円
AMAZON 33300円
弦楽器ストラッド社、 28805円
I love strings 社、 30369円
SoundScape社 、 26598円
バイオリンパレット社、33247円
それにしてもチェロ弦は高い。長く弾いていると弦が劣化していても気が付かない。なんだか鳴りが悪いな、楽器の調子が良くないなんて思うときの殆どは弦が古いから。もし、楽器の調整が必要と感じたらまず弦を新品にしてみること。だから、機械的に年に最低1回は弓毛と弦は交換することに決めている。本当は10ヶ月で限界と思うけど、何しろ高い。昔は、楽器の趣味はお金はかからないなどと思っていたが、いやいや、弦だの調整だの、楽譜に、レッスン、オケの団費、コンサート代、それに関わる交通費・・・馬鹿にならない。
今日のお昼はバルバリー種のフィレを使った鴨せいろ。急な夏の暑さにも負けないぞっと。
ところで、私が鴨の美味しさに目覚めたのは50過ぎ。むかーし映画の帰りに彼女と銀座の煉瓦亭?で食べたのが最初。それからずっと鴨は選択肢になかった。次に食べたのは多分、御殿場にあった草季庵という蕎麦屋。このご主人とは大変仲良くしていて家族ぐるみの付き合いだったが、しばらく前に急逝した。で、鴨せいろの基準はこの草季庵だ。ネギは焼いてたっぷり、鴨はフランス料理にも使うもので柔らかい。亡くなった直後に食べログで全国のレストランランキングでで11位になった。奥さんから電話があり、泣き声で訃報と共にその事を知らされた。味のためにはなんでもやるとかで、毎朝良質の水を汲みに遠くまで行くほど蕎麦にかけて努力していたのだからそれは何よりのご褒美だったろう。
それにしても歳をとると(そう言うほどの高齢ではないが)愉しい事もある一方悲しい事も増える。それは親しかった人が亡くなるのを聞くことだ。
草季庵の横山さんが亡くなったときのことは、以前記事にしている。丹精込めて作ったこの店は今どうなっているだろう。
昨年はご近所からいただいた小枝を挿し木したのが根付いて花を咲かせたのもあって、アジサイが楽しみ。鎌倉は湿気が多いためか、半日陰に挿し木すると様々な木が9割以上根付く。
アジサイは色々な花があって楽しい。グラデーションも魅力。特におしゃれなツートンカラーの鮮やかな色合いのものも挿し木で育てている。来年が楽しみ。この季節、鎌倉にはアジサイ見物の人が多数訪れる。有名なのは、明月院、長谷寺などだが、京都の三室戸寺のアジサイは広大で手入れも行き届いて素晴らしい。庭は手入れ次第、鎌倉の寺は住職が庭が好きでもないらしい所もあって寂しい思いをする事があるのが残念。そういう(文化)レベルが京都と違う所。庭(庭に限らず、京都で育った文化)とは人をもてなす場所である、というのが文化伝統ではないだろうか。
気が付いたらかなり長期にわたってこのブログを休止していた。日々のことなどメモ的にはFacebookが簡単で主流になりつつある。何かコロナのせいか日々のことで追われて、何かをゆっくり考えるとか思い巡らす事などなくなってきているのも要因らしい。てな事はさておき、昨年8月にチェロの弦をヤーガーに決めた、等と書いたものの、この春には、ヤーガーをやめて、1,2弦はLasen Magnacore Ariosoというのに、3弦はスピロコア、4弦はパーマネントにしている。
この1年半以上ほぼペンションは休業状態が続き無収入なので、弦を新たに購入する意欲がない。ので、以前持っていたものを張り替えているだけ。Ariosoは1本4000円以上する高価な弦だが、お金が入ったら低弦にも試してみたい。1弦は、高音の伸びが素晴らしくKnillingのギヤ内蔵ペグとの相性もよい。高音がキンキンしてイヤだと思っている人には良いかも。音がひっくり返りにくく、倍音が豊かで伸びやかな音だ。大体弦は1年に1度新品にすることにしているので、コロナの終息のめどが立ちそうな来年早々には低弦も替えることになるかも。早くそういう日が来て欲しい。
コロナで、色々以前では考えなかったようなことに気が付くことがあるはず。そのいくつかは老後対策としても重要。その1つは趣味。趣味のある人なら、それで人に教えるとかで少しはお小遣いを稼げるし、自粛中でも豊かな精神生活が確保され、趣味を通じて人とつながる道もある。芸は身を助く。以前は、趣味人などというのは笑いものになる雰囲気だったと思うが、この時代、趣味のあることは色々な意味で重要だ。私はアマオケに2つ参加しているが、おかげで、毎日やることがあり、人と会う機会が確保されている、コロナで自粛などということでは精神的にも宜しくないし、認知症になりかねない。
小林秀雄を見習って、五輪塔を庭に飾って将来の自分の墓石にしようと思っていたが、霊園では既定の形のものに限定される為、庭先の鎌倉時代の櫓(やぐらという石窟、何も知らない観光客は「防空壕だ!」などと言っているが違う)において供養塔とすることにした。線香立ては奈良薬師寺で購入したもの。