これは、チェロ仲間のBLOGリンク集を作ろうと思って初めてはっきりとわかったことですが、個々の無名のBLOGを探し出すことはなかなか大変な作業です。
昔、インターネットが普及して行くときに考えられていたことが次々と裏切られているのが現実です。インターネットが普及して未来はどうなるか、国境を越え,様々な差別の垣根を越えて人が個人としてつながると言う希望があったのです。
ですが、実際は、例えば、最近のブログの流行を見ればわかりますが、たとえば「楽天」にとって、BLOGも自分の商売の為に顧客を囲い込む手段でしか有りません。
ネットのショッピングモールに過ぎないのに、そこに訳の分からぬコミュニティを作り出し、顧客がその枠から出て行かないように色々と仕掛けを作っている訳です。ポイント制もそうですが、コミュニケーションツールもそうなっている。だから、楽天BLOGの人は、そのBLOGネットから外の世界になかなか出にくくなってくる。他のプロバイダサイトも同様になっています。いかに顧客を狭い自分の商圏の中に囲い込むかにやっきになっています。その為に、IT関連の技術者やネット関係者が知恵を絞っているのでしょうか。この人たちは自分が何をしているのか意識しているのでしょうか。ポイント制を設けることまでは商行為として許されると思いますが、それ以上のことは筋が違うのではないでしょうか。何かおかしい、間違っていると思いませんか?
これも過渡的現象であると言えば言えるのかもしれませんが、少なくとも、今起きていることは知っておかなくてはならないと思います。ま、「無料」のサービスには気をつけろと言うことでしょうか。利用しているのか利用されているのか、時々は考えてみるべきかも。これが財布のひもだけの話なら良いですが、自分の個人生活の内部、文化のありようを規制するとしたら用心が必要でしょう。
WWW とは World Wide Web 世界に張り巡らされたクモの糸と言う意味。このクモの糸が部分部分でえさを囲い込んで増殖中、全体から見れば一種のがん細胞化が起きているのではないかと、そんな風にも見えるのです。
インターネットの普及で消えてなくなる業種の第1番に挙げられていたのは、不動産業、旅行代理店業、など代理店業種でした。実際はどうか。不動産のほうはネットになじまないいかがわしい部分が多いのか、ネットでの普及はあまりないようです。旅行代理店はどうでしょう。これは、つぶれるどころかどんどんネット上で普及拡大して行っています。
インターネットの作り出す新しい社会はまだよちよち歩きの段階かもしれませんが、果たしてそれは本当に私たちの文化や生活を豊かにするのでしょうか。インターネットの夢はいつか実現されるのでしょうか・・・
いやぁ、こういう話題は私にエサを投げてくれるようなものですね。(笑
トラックバックさせていただきました。
投稿情報: くまぱぱ | 2005-02-22 16:58