15年前にバイオリン合宿で来た家族が泊まっている。その頃小学生、幼稚園だった姉妹は1人は在京オーケストラの団員、妹は芸大生となっていた。そしてもう1組は、これまた20年近く前にしばしばアマチュアのお楽しみ会に来ていた夫婦。私が入ればカルテットが出来ると言うことで、夜カルテットをやってみた。
演奏したのは、モーツァルトの「春」、ドボルザークの「アメリカ」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」、ドヴォルザークの「テルチェット」(Vn2本とVla、大分昔楽譜だけ買ったものの誰も弾いた人がいなかった。良い曲だった)。プロや芸大生は勿論、関西から来たご夫婦の奥さんもとあるアマオケのコンミスだから、上手。殆ど初見の曲でも、音楽性豊かにほぼミス無く弾き通した。完璧にどんどん進むので私はドキドキついていくのがやっと(^^;) 「アメリカ」のチェロパートは記譜上オクターブ下げてト音符記号を読まなくてはいけない箇所があるのでそこだけ直前にこそ練、何故かちゃんと弾けた(気がする)。この後、夜遅くまで色んな話をして盛り上がった。楽しいひととき。
それにしても、聴いたことも弾いたこともないテルチェットでも、弾き始めたら直ぐに音楽的に弾けるというのには感心。上手な人というのは、弾き始めたら数秒で音楽を理解して弾けるんだな、というか、音楽を理解してそれを弾くと言うことでなければ駄目だなぁと思った。音符だけ追いかけてるようでは音楽にならない。初めての曲、初対面のメンバーなのに、合わせるところがどこか(そこで目を合わせる)、自分の役割は何かを理解して弾けるというのは素晴らしい。技術的に余裕があると言うことも勿論だけど、それとは別の何かが違う。
カルテットでも、ビオラが横でメリハリ良くしっかり弾いてくれると、頭のぼんやりしたチェロもそれなりに曖昧にならずに弾ける(^^;) いやぁ、勉強になりました、と言うか、楽しかった。
翌朝、姉妹で、ホールでモーツァルトのデュオを演奏してくれました。なんと小さなiPadで楽譜を見ながら!気持ちの良い響きでした。
カルテット、セロさんのチェロも良かったですよ(^_^)
2nd.Vn.の人もそうですが、すごく上手い人と一緒にやると引っ張り上げてもらえるんだと思いました。
投稿情報: ひろゆき | 2019-08-20 23:32