大きな声では言えないが、昨年より小学校3年の女の子にチェロの手ほどきをしている。間違ったことを教えてはいけないから、本を読んだり色んな人に尋ねたりして、やっている。
今は、鈴木の教本や、ウエルナー、その他の教材を使って、少しづつ進んでいる。やっと第2ポジション。子供というのは、柔軟で筋肉も柔らかいというのか、言ったことがすぐできる。運弓など大人では三連譜を続けて移弦するような単純だが段々アップとダウンがわからなくなってつまづくようなものでも難なくやってのける。でも、あんまり練習していないようなので、思うほどに進歩しないのがもったいない。練習する気にさせる工夫が必要なのだろうが、これは難しい。よほど経験がいる。
なんとか上手になってもらいたい、と思って一生懸命教えているのだが・・・
でも、初心者に教えるというのは大変自分自身の勉強になる。何となくやっているようなことを意識したり確認できる。特に、最初のうちでも音程だけはきちんととらないといけない。つまり、「指並べ」。1,2,3,4,の指を等間隔に正しい音程で弾くこと。これをいい加減にまぁいいかでやると、基礎がぐちゃぐちゃになってしまう。大人は言われてもこれが難しいが、子供は注意さえすればちゃんとできる。うらやましい。(^^;; 30年もやっていて今更私は復習している。情けないことだが、先生からすればこれくらいのことは日常的なことのようだ。1度できたら免許皆伝になる訳ではなく、日々努力を続けることらしい。
人に教えると、常に両方の立場を見ることになって、励みになる。先生の立場に立てばよくわかるが、弾けないこと、難しいことでも、少しづつ練習すれば必ず突破できる。できないことは恥ずかしいことではない、というか元々チェロはそんなに簡単ではない。そんなに簡単に上手になってたまるか、である。(^^)
先生は生徒が必ず弾けるようになることを信じて疑わないものだ。
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