昨日はレッスン。
シュレーダーの41番。親指のポジション練習。時に3の指の音程がおかしいが、音がしっかり鳴っているので良い。と言うことですんなり、次は42番をやっていくこと。
クレンゲルのコンチェルトピース。又、1楽章。時々音程を間違える(譜読みを間違えるというかいい加減になっているところがある(^^;)) もう少し、フレーズを考えて音楽的に。親指の脱力を。ビブラートは美しいと珍しくほめられた。(そうなんだろうか、本人はわからない)
それと親指を使うときADの2弦にまたがって押さえる習慣があり(確か大昔そう習ったような)親指はあまり意識せず用のない弦は押さえないようにと言われ
た。そういえば同じ事を昔倉田先生からも言われた(^^;) A線のハイポジションを親指を出して弾くとき、A線上にだけ親指を置いているだけでよいのな
ら(良いのだ)うんと楽。形も良くなるし、指も痛くないし・・何も難しいことは起こらない。
こんな風に、昔間違って習った(間違って覚えた)習慣が時折顔を出す・・
レッスンが終わり東京に向かう途中で、思い立って佐々木バイオリンの佐々木さんに電話、しばらくチェロを見て貰っていないので、それに昨日ケースごと床に倒してしまったので心配なので見て欲しいと依頼し、そのまま高円寺に。
A線のみ ラーセンソリストに換えたらキンキンする、と言ったら、さぁ大変。きまじめな佐々木さんに、勝手に弦を取り替えたことにかんかんになって怒られてしまった。弦を変えて良くなるほど甘いもんじゃない、勝手なことをやるから求める音がいつまでたっても作れない云々 もうこのまま帰って貰いたいくらいだ・・化粧品と同じで、良い化粧品を使ったら誰でも美人になるなんてことはない。その人の肌や体質にあった化粧品を選び、プロのテクニックでそれを使って始めて美しく仕上がる・・・まぁ、そう怒らなくても・・ソリストも試してみればと前に言ったのは佐々木さんじゃないか・・と思ったが、おとなしくしていたら、段々落ち着いてこられた。
鳴りがいまいちに感じるのは、ソリストが合わないと言うこともあるがむしろ、この弦しか交換しなかったので、低弦の鳴りが悪く、相対的にA線の響きがきつくなっているのかも。この楽器の特性からして朗々と大きな音でなるものではないから、弦は半年に1度は交換して、弦が良い状態で鳴るようにしたほうがよいとアドバイスを受ける。
現在の弦の組み合わせ(ラーセン+スピロコアタングステン)が一般的だし、これはこれで1つの考え方だが、パーマネントも微妙な調整が必要だが、柔らかい、しかし通る音で良いと思うと・・
なんだかだと話をして、結局、パーマネント弦を試してみることになる。この弦は、完全な調整をして初めて真価を発揮するので、これまでのように年に1度の調整では駄目で、少なくとも半年に1回は来るようにとのこと。又、1年間は使ってみて耳を慣らし、それから可否の判断をするように、とのこと。この弦に合わせてテールピースも黒檀の削りだしにとりかえる、と言うことで、思い切って楽器をそのまま置いていくことに・・。
と言うわけで、今日のオケの練習は楽器がないので休みとする。
しかし、音を追求するというのは大変だ。いや、何事によらず絵を描くのでも、微妙な色彩や顔料などに神経を注ぐだろうし、追求し追い込んでいくというのはずぼらな人間にはなかなか・・私なんかかなりずぼらで鈍感なんだなと 思ってしまう。でも、演奏でも進歩は数ヶ月たたないと実感できないもので、わずかの差の積み重ねが飛躍的な進歩につながるのだ。それまでは暗闇の中で手探りでうろうろしているわけで、導く信頼できる人が必要だ。
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