先日富士吉田の本屋で偶然、こんな本を見つけた。
小林秀雄 美と出会う旅 (とんぼの本) (新潮社)
ページをめくって思わず「やった!」と嬉しくなった。ここには小林秀雄が見た風景、絵画、骨董、生活した家や庭、等の写真がいっぱいある。
単にミーハーなのだけれど、愛用したオーディオという写真もあって、そこにあるのはQUADのアンプだ。(^_^)v それに鎌倉の「山の上の家」の写真も沢山特集されている。そこには庭に置かれた五輪塔の写真もある。(ミーハーといいながら、その五輪塔が墓石となっている東慶寺のお墓にはまだ行ったことがない(^^;))
インターネットで調べてみたら、何と、鎌倉の家を訪ねて写真にとってブログにアップしている人もいた。
実は、私は小林秀雄が初代館長を務めた山梨「清春白樺美術館」のサイトも作っていて、その学芸員と親しくなって、情報をもらったり、展覧会の紹介をしたりしていた。数年前、鎌倉の家から、小林秀雄遺愛の桜が清春美術館の庭に移植されることになり、その年の春、まだ咲かないかと何度も電話して問い合わせ、咲いたと聞くや駆けつけて早速写真を撮り、サイトにアップした。小林秀雄が一目で気に入ったというこのしだれ桜、これを見ると小林秀雄の美意識が分かるし、大いに感動する。こんな桜を庭に植えたいとその頃から思っているが、私の墓も、あんな五輪塔にしたいと思っている。子どもたちにはお墓はおでんの形にしろ、上は三角のはんぺんその下がボールで・・と言っているが、おでんじゃない、五輪塔だ。
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