そろそろ梅雨明けと思ったらそれからずっと毎日雨のような天気が続きます。緑がきれいだ、と言えば言えますが・・・外仕事は出来ないので、暇があればチェロの練習。
この所、シューマンの「アダージョとアレグロ」のアレグロだけ練習。三連符の中で素早く指を移動するのがまだまだ。右手は指を柔軟にバネのように(これはむずかしい)。親指のポジションには慣れてきたけれど、まだ確率が3割程度の不安定さ。判で押したように正確に・・・(若い頃と違ってこの判がさっと出来ない。何事もさっと出来なくなった(;;) 50過ぎてからチェロを始める人は遅くはないとは言えその分練習時間がたっぷり必要。これは年金基金の積み立てと同じ。今からでも遅くないから積み増ししましょう・・って何の話だ)
そして、バッハの無伴奏1、3番のプレリュード。課題は発音、速いときでも音がかすれないように・・まだまだ出来ませんが、音がだいぶしっかりしてきたようです。そのための練習曲としてやっています。肩の力を抜いてヒジを落として・・
このプレリュードは、同じような音型の音階やアルペジオが少しづつ変化して行くところが魅力ですね。グルグル同じ事を繰り返しているようで、その中から夢幻の世界が立ち上ってくる(ジョンルイスのバッハのアレンジはまさにこれって感じ。落語のまくら、「ナルニア国物語」の洋服ダンスや街路灯・・幻想と現実のつなぎ、交歓が素晴らしい)、綿飴のような音楽(音譜はざらめであって綿あめではない)、これがバッハ。だから、なるべくシンプルに安定したテンポで、綿飴が煙のように、沸き立つ雲のように自然に立ち昇ってくるのを邪魔しないようにしなくては、と思うんですが・・。弓の都合(^^;)不安定な音程やノイズ・・これが・・(;;)
ところで、湿度が高い状態が続くと楽器が剥がれたり色々事件の起こる可能性があり、弾かないときは出しっぱなしにせず「モイスレガート」のはいったケースになるべくしまうようにしています。
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