CELLOオリジナルカードが勢揃い。今日はチェロ仲間でこのカードのデザインをしたK氏が10年以上前に作ってからずっと貸していたエンボッサーを返しに来てくれた。台紙も沢山持ってきてくれた。
この紙は、英国コンケラーで、もう既に廃番になっていて製造されていない色。淡いグラデーションのこれらの紙はコンピューター時代となりインクで手紙を書く人が減ったため利用されなくなってしまった。こんなに美しい紙が世の中から消えてしまうのはいかにも寂しい。そこで、この紙を使ったセロオリジナルカードを全色まとめて額に入れようと言う話に発展。
エンボスを作る機械。その昔、東急ハンズで作ってもらって、約10万円。結局は手作り品になったが機械製のものもその前に作ったが細かいところの作りが気に入らず3万円を捨てた。その時3000枚のカードも作ったがそれも全部廃棄。だから、総投資額は50万円近くになっていて道楽の1つ。
けれど、このカードは手にした人に大変喜ばれていて、海外からも感動の手紙が来たり、オソレオオクモ皇后陛下も愛用されているとのこと。
In silvis viva silui, canora iam mortua cano
森で生きている間、黙っていた。
命を失った今、澄んだ声で歌う。
--古い弦楽器に書かれていた言葉--
お昼にうどんを食べながら、しばしチェロ談義。今はフランクのチェロソナタを練習しているとのこと。
それにしてもチェロは難しい。それに音程が難しく、それが誰が聴いても下手だって分かるのが悔しい。自分で弾いてみろよと言いたいが、どんなに弾けない駄目な人でも人の演奏を聴けば違ってる、下手だと分かる、これ面白くない(^_^) プロはたいしたものだ。
パガニーニを題材に、難しい、弾けないと思われる曲でもちゃんと練習すれば弾ける、何事もゆっくりやるのが早道。歳とると曲のイメージを持っていてそんな風に弾きたいと先走りするから上手になれない。子供のように目の前の課題だけきちんとやるようにするのが上達の早道。全然弾けないと思っていてもあきらめずに繰り返すうち、そのうちの一音くらいがちゃんと弾けたりする。すると、あぁ、弾けるんだ、嘘でも駄目でもない、となるともう一音、それが出来ると飛躍的につながって弾けるようになってくる、すると楽しくなってくる。
駄目だ、うまくならないといっても10年前に比べれば少しは進歩している。下手になっているわけではない。100m競争の数センチは前に進んでいる。それにゴールがあるわけじゃなし・・・頑張りましょう と言って別れた。
美しい色の紙ですね。
実物を見て、実際に手で触れてみたくなります。
コンピューターは便利なものであると同時に、人間の五感を退化させてしまう憎むべきものでもあると常々感じています。
大切に守っていきたい文化の一つである“紙”を失わないよう、次世代へ伝えていきたいものだと思いました。
投稿情報: しるくら | 2010-02-01 22:05
しるくらさん こんばんは
全部コンピューターで打たれた文字では寂しいですね。私的な文書なら、最後にサインくらい万年筆や筆で書いたらどうだろうと思います。手作りのはんこでもよいし。
ボールペンの字ってだらしがないので、万年筆を使いたいのですが、色んな書類は黒のボールペンで書けなどと注意してあるものが多いですね。万年筆ではどうして駄目なのか分かりませんが、水でにじむからなのか・・そんなことは小さな事で、じゃぁボールペン以前の時代はどうだったんだと思います(^_^)以前はボールペンは正式の道具とは認められなかったのに・・・品位より便利さ?が勝ってるのか・・
このカードは、ペンで字を書いても大丈夫な紙質と厚みで作っています。
投稿情報: goshu | 2010-02-01 22:21
このカード、素敵ですね!
欲しいので後でメールを送ります。
(色は選べるんですかー?)
投稿情報: miho | 2010-02-03 20:46