大地震と津波・原発事故、停電、株価暴落・・と暗いニュースが続く。将来に対する不安も何となくかき立てられる。
でも、よく考えてみたら,被災された方々のことを除けば、停電しようがそれが長引こうが,株がどうなろうが、個人的にはたいした問題ではない。それなりに落ち着いた生活をすれば良いのだ。
津波にのみ込まれていく美しい田園風景や、歴史や地域の思いのつまった街の映像を見ているとたまらない。数ヶ月である程度の生存の基盤が整備されていくだろうが、これからどうしていくのか、絶望感がいっぱいになるだろうか。電力だけでも復旧に2,3年はかかると言われているし,その間日本経済はどん底になるかも知れない。
復興に際して、国民みんなが共通して持てるビジョンというか心を一つにできる事があるとすれば,日本の第2国歌である「ふるさと」に全てが表現されていると思う。この災害を契機に、みんなが本当に心を一つに出来,国難に際し励まし合える、本当に求める社会を築くための歌、それが国歌というものの本来の姿であって、意味のよく分からない押しつけられて歌わされるものは為政者が国民を支配するためのものだ。
「志を果たして、いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 水は清きふるさと」
故郷というのは、空間的な意味と時間的な意味とを持つ。故郷を喪失したのが近代人の不幸で、人はいつでも故郷を求めている。単に物理的地理的なものではなく、精神的にも魂の故郷にノスタルジーを持つし,それは芸術の大きなテーマでもある。
美しい故郷の風景を一瞬にして飲み込んだ津波、でも、別の形で美しい国と人々の心と姿を変えていった別の流れがこれまであったことと重なる。
元の美しい田園の広がるような国作りにつながっていけたら・・・と思う。
こんな非常時に何をのんきなことをといわれるかも知れないが、今の不自由と感じる事柄、電車が来ない、半分しか動かない,いつ停電するか分からない,ものがない・・・というようなことを体験しつつ,本当にあるべきものは何か、何が必要で何が余計なものだったか等と言うことを考える良いチャンスだと思う。
いつも拝見させていただいてます。
震度5強でも被害なし 本当に良かったです。 山中湖のgoshuさんのこと 一番に頭を過ぎりました。
沼津の我が家は震度4。 全く被害はありませんでしたが 肝が冷えました。
>志を果たして、いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 水は清きふるさと
この歌詞を読んで 涙が止まりません。
一日も早く 美しい故郷が戻ってきますように。 きっとみんな帰れると信じて私も前を向いて進みます。
投稿情報: yu-koi | 2011-03-16 11:57