そういう調子なら、ドッツァウアーなんかだってすぐ「やった、終わった」となるだろう。何を練習するのか、どこをどう注意するのか分からないとエチュードやる甲斐がない。独習者がなかなか上達しないのはそのため。
前々回はエチュードの1〜4までを習ったので、前回は、5番のみレッスンを受けた。注意するところは、全てフォルテ、2拍はクレッシェンド、休符の時に弓を素早く指だけでスタート地点に戻す、3拍目の2分音符は減衰しないでフォルテを保つ。
短いエチュードだけど、凄く疲れる。まだ余分な力が入っているためだし、必要な筋力がないということもある。しかし、まぁ最初は侮ったが(^_^) こういう調子で40番までやったら結構力がつくかも。2週間で1曲やって2年かかる。が、コツが分かり基礎が積み上がっていくので実際は1年くらいで終わるはずだし、終わらないといけない。
この所、オケだのチェロアンだの色々あって、エチュードをあまりやっていなかった。曲だけやってもその半分以上は楽しんでしまうので、あまり練習になっていないような気がする。日曜大工でもプロの建具屋でも遠目には出来が変わらないようでいて、よく見るとなんだか佇まいが違う。近くに寄ってみると細部の精度が全然違う。切り口の美しさ、丁寧な面取り、ピタリと合う寸法・・・演奏も同じ。
ボーイングは本当に難しいですね。恐らく他人が聴いている音よりも、自分の出したい音の理想と現実のギャップに悩むのは、フルニエをお好きなgoshuさんならではとお気持ちを察します。
私も気品のある音色はとずっとフルニエの理想の音を追求して参りましたが、まだまだ願いはかないません。ここだけの話ですが、私はデュポールの7番を3年間毎日色々なバリエーションで練習しています。
和声の充実した響き、低音の支え、メロディーライン、古今東西のエチュードの中でもこの曲1曲あれば、他はいらないと言える程、右手の訓練にはうってつけの曲です。だまされたと思ってひとつ練習に加えてみて下さい。飛躍的なボーイングの技術向上にお役立ていただける事をお約束いたします。(本当は内緒にしたかったのですが)
しかもヴァリエーションは私は、色々な版も含め6連符まで7種類やっておりますが、2年間やってみて本当に右手の向上は計り知れないものがあります。本当に超おすすめです。私はこの曲のみです。
投稿情報: makoton | 2012-03-12 20:56
makotonさん こんばんは
デュポールの7番とは、どのエチュードの7番でしょうか。私のは「21のエチュード」で8番は一応終了。それから書かれている「ヴァリエーション」とはどれのことですか?すみません、無知のため察しがつきません(^^;)
投稿情報: goshu | 2012-03-12 22:46
すみません説明不足でした。デュポール21のエチュードの7番です。IMCのフルニエ版を使用しています。オリジナルは4つずつスラーがついておりますが、ヴァリエーションは6種類あります。スラー、スタッカートのパターンやその逆パターン、全部スタッカートで弾くパターン等があります。版の種類によっては様々なヴァリエーションがあるようです。私は上記プラス6連符を加えて取り組んでおります。右手の圧倒的な訓練がお約束できます。
投稿情報: makoton | 2012-03-13 13:17
makotonさん どうも 了解しました。私のはPetersなので、バリエーションなど何もありませんでした。関係ありませんが、フルニエ校訂の楽譜はどれも難しいですね。アーティスティックといいますか・・
投稿情報: goshu | 2012-03-14 13:29