お役立ち本に、「ヴァイオリンを弾くための身体の作り方・使い方 基礎編 柏木 真樹 」を追加しました。柏木さんとは30年近いおつきあいで、アンサンブルをご一緒したりしてきましたが、大人になってバイオリンを始めた方の指導を徹底して研究し、ユニークな指導法で成果を上げています。これは、雑誌「サラサーテ」に連載されたものをまとめたもので、知りたかったことが実に詳しく丁寧に説明されていて勉強になります。勿論チェロを勉強している人にも大変有益です。
私もそんなに若くない(今から考えれば十分若かったけど、普通、弦楽器をやるには遅すぎる))時期に、チェロを始め、この数年、雨後の竹の子のようにうじゃうじゃ増えたチェロの初級者といっしょに遊ぶことが増え、その練習や、レッスンの話を聞いていると、おかしいなぁ、大人には大人の教え方、学び方があるはずだけどなぁ・・と思うことが沢山あって、下手すると私が教えた方がうまくなるんじゃないかと思ったりするのでした(^^;) 少なくとも大人というかレイトスターターがどこに引っかかるのか、何が分からないのか・・そういう気持ちを普通の先生は理解していない、ではどこをどう説明したら良いのか・・子供は、見てすぐ覚えるけれど大人は、頭も体も硬くていったん自分の頭の中で整理しないと思うように体を使うことができない、だから、言葉が大きな力を持っている・・・そうしたことを、柏木さんは実に上手に説明してくれています。この本を手本に、私も自分でも工夫したいと思います。
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