BAM Hightech Slim 2.9というケースを買ってしばらくたって、楽器とケースの間の隙間が結構あることが気になり始めた。他のメーカーのケースも似たようなもので、アジャスターがないわけではないが､上下方向に調整することはできても横方向はクッションの厚さが色々あるだけで落としたり倒したり強い衝撃があった場合は､楽器がケース内で思い切り振り回される可能性がある。それで、楽器サイズに合わせてクッションを入れてみた。
楽器の側面が当たる部分には精密機械用の低反発クッションを､2枚重ねて､強力両面テープで貼り付けた。前にも書いたことがあるが､ハードケースに入れておいたのにネックが折れたケースを見ると､ケース内で固定されているのがネック部分だけのためそこを支点に楽器が横に振られ､表板と側板のつなぎ部分（そこは表板が出っ張っている）がケースに当たって､そこが壊れたらしい。普通のケースにあらかじめ作られているクッションは､楽器の側面は保護しているが一番衝撃の集中する表板の横にはクッションがないのが一般で､これでは、強い衝撃の時に役に立たないと思われる。そこで、ケースのふたの内側(左右とも）にもクッションを貼り付けた。ちょうどここが表板が当たる部分だ。
さらに追加したのは、楽器が横に振られないようにエンドピンを刺す場所を作ること。また、楽器をたてて置く場合、地面からの衝撃や細かな振動が､ケースから直接エンドピン＝楽器に当たる設計になっているのも問題だ。
で、両方を同時に解決する名案。シリコンゴム製のエンドピンストッパー（Stoppinという名前で売られている）を適当なフィットサイズに切って強力両面テープで貼り付けた。（東急ハンズなどでシリコンゴムを買えればもっとやすくできあがる。シリコンでなくても強度と弾力があれば何でも良いがこれが最適だと思う）これで、楽器は中空に浮く状態になるし､エンドピンがずれにくくなるので､横方向に楽器が振られることも防いでくれるだろう。ちなみに、各種のエンドピンストッパーがあるが、このシリコン製は､音響的には最悪だと思う。逆に言うと､振動を吸収するから､楽器の保護には向いているといえる。
衝撃実験をするわけにも行かないから､これで万全かどうかは分からないが､気分的にはかなり安心(^_^)
遠出をするときは､楽器にシルクのカバーを着せ掛け､隙間には衝撃吸収クッションを追加するのでより安心。
コメント