久しぶりにベートーベンの楽譜を購入した。弦楽四重奏曲作品18(初期四重奏全6曲)だ。今年になってこれを1曲2ヶ月で順番にやっている。5月は第3番の予定。何でも良ければネットで無料で入手もできるが、今回はHenle版を購入。(でも1冊1万円は高い(;;))
ベートーベンの楽譜を買うのは30年以上ぶりだと思う。昔買ったチェロソナタ集、チェロ変奏曲集、弦楽トリオ集(あの当時はすべてPeters版)・・これくらいしか持っていない。作品18−1はよく弾かれる曲だが買う気にならなかった。いつも人の楽譜を初見状態で弾いていた。なんだかベートーベンの楽譜を買う気にならなくてついついブラームスやモーツァルトを集めたりする。何故だろう。あまりに定番で、コレクションする意欲が沸かないからか・・
音源は、メロスカルテットのCD3枚組を持っている。カルテットは近年きら星のように個性的なグループがいくつもできてきて、どれを買うか迷う。
ベートーベンをどう聴くかは色々と難しい。というか、誰でもクラシック音楽を聴き始める頃はベートーベンの交響曲やピアノソナタなどかなり教科書的?に聴くことになる。が、それからベートーベンを聴かなくなる時期があり、それから、ふっと聴いたり弾いたりすると改めてその偉大さや影響力に新鮮な感動を覚えたりする。なんだかだといってやっぱりベートーベンはすごい、と。
絵本作家のいせひでこさん(彼女もアマチュアチェリストで上手だ)と話したことがあるが、彼女は絵を描くときいつも音楽をかけているそうだ。でも、モーツァルトは良いけれどベートーベンは駄目だと言う。聞き流すことができないどうしても相対して聴こうとしてしまう、と。確かにそうで、いい加減に聴いていられない。弾いていても同じ。意思や意欲に満ちて、メッセージや問いが次々と投げかけられるという感じ。
さて、下手でも何でも実際に曲を演奏するのはすごく得なことだ。これから当分ベートーベンのカルテットと(ハイドンも)つきあうことになる。どんな発見があるか楽しみ。
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