昨日は、K先生の新居を何人かで訪問。以前とはすっかり変わった外観、和風モダンな内装、至る所に工夫がありおもしろい。歴史を感じさせる音楽室で、ゴッフリラーとそのコピーを弾かせていただいた。精密に作られたコピー、こっちだけでも欲しい(^^;)
ちょっと弾いただけだが指使いのヒントをいただいた。おいしい和菓子や,手作りのデザートなどご馳走になり6時間ほど滞在してしまった。
色んな話で盛り上がったが、ある人が、自分が突発性難聴になり、片耳がほとんど聞こえなくなり,残りも聴力が落ちているという話し。で、アンサンブルでも仲間とやっていてよく音がきこえないとか。ところがプロの人の音はちゃんときこえる。つまり、どんなにアマチュアが楽器を鳴らせていないかよく分かった,と。すると、もう1人が、大体アマチュアは左指でどうやって音程をとるかとか動かすかということばかり気を使っていてどんな音を出したいか,でているかを考えている人はほとんどいない。心がけ、志の問題、と。すると、K先生、出したい音をどうやって出すか,それが肝心!・・他の話の時にも、要するに発音の一事に尽きる、と。毎回毎回一音一音いつも必ず音の出だしを意識して準備して,良い発音をしてそれをつぶさずに それを伸ばすか大きくするのか小さくするのか,それを習慣として身につけるということ。何となく音を出してしまったなどと言うことはない、ということ。(普通アマチュアは90%何となく音が出てしまう。)常に発音を注意し,常に音程を確認するということはすべて訓練による習慣化が必要で,プロなら当たり前だが、常に音程を気をつけなければ間違えることはプロでもアマで同じで,一度出来たらもう大丈夫なんて甘いことはない,ということだろう。だから、「常に」,「準備」、「注意」。
それから、仲間の楽器職人も一緒だったので、調整の話になり、不思議な深い世界を垣間見た。その中の1つ、ハッキリした発音を求める場合、楽器や弓の特性・個性により一般的には言えないが、弓の毛を減らせば、1本あたりの圧力が増えて発音はハッキリする。先回8本ほど切ったので、今回は5本切るとかで、先生の弓の毛を切った。毛が150本ほどあるとすれば1割減れば同じ音量なら毛1本当たりの圧力は1割増える。ただし、減らせば良いのかというとそういうことではなく、その弓の特性があり、前の毛替えの時に少し多めにしておいたので,それを普通にしただけともいえる,とか。毛が多ければ当たりは柔らかくなる,求める音に応じて弓を替えたりするので、その弓の個性、その時々の調整により、対応が変わると言うことらしい。
帰宅後、わからんちんの私は、発音が大事だと言うし、早速弓の毛を2本切ってみた(^^;)
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