大変遅くなりましたが、一応記録にとどめないと・・なかったことになってはいけないので。7月7日毎年恒例の七夕チェロ会がミューザ川崎であり、今回は、私はソロは遠慮して、演奏スタイルの魅力的な、さる女性とヘンデルの2本のチェロのためのソナタの第3,4楽章を弾きました。少しでも真似したいと特にお願いして一緒に弾いてもらいました。
1,2楽章は、以前、別の女性と弾いたので、これで、1曲弾き終えました。相変わらず本番になると必ずどこか練習と違う状態になって楽譜が読めなくなります。読めなくても指は勝手に動いて何となく曲は弾いてるけど、ただ音が出てるだけと言う瞬間が3秒くらいありました(^^;)
このほか、チェロオーケストラで5曲ほど演奏しました。なかなか楽しかったです。今回参加したのは30人ほどのアマチュアチェリスト、それに3人のプロチェリストですが、和やかに(しかし、時に厳しく)1日を過ごしました。
それにしても私のチェロは年々劣化しているのがわかります。何より頭が劣化している、練習していても眠くなってくるし、楽譜を読むのが大変になってきた(^^;)・・いつまで弾けることやら・・でも、技術的にはどんどん劣化しているけれど、音楽を楽しむことについては前より自分で演奏していて楽しく感じます。特に、今回課題でもあったバッハの無伴奏、練習するにつれて音も良くなるし、音楽にも流れというか一体感が出てくる感じがしました。昔から、色んな曲を弾いて(聴くことも同様)みたいとは思わず、同じ曲をずっと続けていても飽きないので、歳をとって簡単な曲数曲しか弾けなくなっても何も困らない。お気に入りの骨董品を抱いて磨いているような感じです。人に聴かせようとかでなく毎日磨いていればそれで満足という感じ。隠居の盆栽いじりと変わんないか・・・??
これが妥当かどうかは知りませんが、ブラームスの晩年のピアノ小品の数々、昔から大好きですが、そう言う心境? 大学時代、ブラームスの交響曲第1番(フルトヴェングラー指揮・ベルリンフィルのMONO, SP 復刻版)を半年くらい毎日毎日聴いていましたが、どうも嘘っぽい音楽だと感じるようになってきた。そしてこれらピアノ小品を聴いたとき、やっとブラームスの神髄に触れたような気がしました。ただ、どれが本当かと言っても、誰も先のことはわからないしその時々の真実があり、すべてを見通したかのごとく批評するのは間違いだと思いますが。それはそれとして、何かがわかった(ような気がする)と言うとき、実は何かではなく自分のことが少しわかったと言うだけのことかも知れません。人のことなんか決して分かることはない、人のことを言ってるけど結局自分のことしか分からない。皆自分の卵を抱いてそれを温めて一生を終える、のかも・・。
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