ゆるゆるボーイングの練習とその後アリオーソを弾くとき、注意していること。右手は長い腕だと感じること。肩甲骨の裏側、背骨からつながっている長い腕の先っぽに弓があると言う感覚。
これはあるバイオリンの教本にも書いてあるやり方で、速い動きもそう感じることで楽に速く弾けるようになる、というのだ。割り箸の先を速く動かすことより、菜箸の先を動かす方が楽だしそれがしなるような竹だったら力もいらない、と言うことか。実際の機械的速さはどうなのかは知らないけれど、そういう考え方の方が楽に音楽的に弾ける気がする。
日本のスピードスケートの選手は、外国人に比べ足が短いから圧倒的に不利である。そこでどうしているかというと、股関節から使うように、つまり、足を長くして動かすようにトレーニングする、だから姿勢を低くする事になり、映像を見ると明らかだ。もちろんそうするには太ももにかなりの負担がかかるから厳しい筋力トレーニングが必要だ。でもそうやって清水選手は金メダルを獲得した。
チェロの場合、そういう筋力トレーニングはいらないが、関節を柔らかく大きな動きの中でボーイングすると言うことだろう。大きな長い腕で弾いてると思うと気持ちも大きくゆったりとして、音符にへばりついていることなくフレージングも長く感じられるようになる。実際に音に粘りも出る。イメージというのはとても大事で、それによって脳が効率的に活性化されるのだろうと思う。細かいテクニックにだけ執着すると妙なこだわりが出来て煮詰まる事があるが、もっと大きな視点が必要なときもある。なんて、素人の解説は当てにならない(^^;) 何よりおおらかにのびのび弾かないと楽しめないということ。
あぁ、毎日上手になるなぁ・・ (妄想)
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