これは、玄関前の大きな楓の根の間から出てきたもの。花の色の濃さも色々で、これはまあ、並。
今から14年前、山中湖の庭に咲き誇っていたスミレの色は濃かった。これ以上濃いスミレにはその後お目にかからない。どういう条件が整えばこうなるのか不思議だ。
でも、こうして庭一面スミレになったかと思えば、翌年は姿を消したり、自然のことはよく分からない。だから、今見るべきものはしっかり見ておかなくては・・。
一時期野の花に凝ったことがある。撮りためた写真の中からホームページに掲載したのがこれ、「セロ周辺の野の花たち」
まるでそういうことに関心が無い私が、一気に熱中したのは、ソニーのデジカメDSC-F77とかいうレンズ回転式のカメラ。ともかく、レンズ部分が回転するので、野の花を地面すれすれから見上げるように撮影できるわけ。試しに、野の花を撮影したら、これには驚いた。こんなに可憐で美しいものがあったのか。野の花は形も小さく、色もどちらかと言えば地味で、花が下を向いていることが多いから、歩いているとうっかり見落としてしまう。その典型が、チゴユリ、デジタルカメラを持たなければ決して出会うことのない花だった。道具というものは、それによって便利になるとか言うことの次元を越えて、それをきっかけとして新しい世界、視点が広がると言うこともあるのだった。
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