チェロは何をやっても難しい、楽な所が殆ど無い(^^;) 低音楽器の筈なのに低音を良い音で鳴らすのが難しい。それに歳をとると簡単なはずだったことがすぐ出来なくなる。では、昔は出来ていたのかと考えると本当は昔も出来てなかったから今でもできないのだと思う(^^;) ただ、昔はそのことに気づいていなかった、ということか。今練習しているのはベートーベンの7つの変奏曲。この第4変奏はチェロらしいいぶし銀のような低音をたっぷりと聴かせる所。胸がじーんとするこの曲の白眉。
だが、これが良い音で鳴ってくれない。3,4弦の第4ポジション以上になると弦の反発力も強くなるのでボーイングも難しい。おまけにヴォルフもでる。安定してレガートで歌うのは困難だ。練習していてはたと気がついたのは、ふと弓元を見ると、弦と直角でないし、指板寄りに逃げている。ここは冷静に、弦と直角に、と気をつけると少し音出しが楽になる。力で押さえつけるのではなく、正しいポジションを維持しようとすること、弓の毛と弦との摩擦で音が出ると言うことを意識するようにすると、大きな音ではなくてもちゃんと弦が楽器が響くようになる。これは長続きもしないし、それでずっと弾き続けられるわけでもないが、しかし、それが正しいと言うことだけは音を聴いて分かる。この一歩から、その先までずっと続けられるように頑張ろう。難しい、弾けないと自暴自棄に?なるより、少しでも、正しい、良い音、と言うのを出せるということを知ってあきらめない事、正しい道なら、ゆっくり歩けばやがてゴールに近づく(筈)。富士登山を思いだそう(^_^) ただ前に歩いているのではない、一歩一歩上に登っているのだ。下がっているわけでなければいつか必ず山頂に行く。
それにしてもこの曲は素晴らしい。ベートーベンの心の歌だ。
それにしてもこの曲は素晴らしい。ベートーベンの心の歌だ。
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