昨日の日本音楽コンクールチェロ部門で香月麗ちゃんが第1位になった。実は、このコンクールの本選のとてもよい席を下さる方が居たのだが京都旅行が決まっていたので聞きに行けなかった。コンクール狙いで?チャイコを演奏する人が多く、その中で香月さんはシューマンを選んだ。
香月さんがまだ高校生の頃から、ペンションセロで毎年開かれていた倉田澄子マスタークラスのレッスンに毎年来ていたので、よく知っているけれど、コンクールで優勝する世界で活躍しそうな人は、他の子と違うのは、若いけれどハチャハチャせず一点をじっと見つめて挙措動作が大人であると言うことか。若林暢さんの合宿に来ていたチャイコフスキーコンクールで本選に残ったバイオリンのSさんも、その練習姿勢からして堂々と背筋が伸びてモデルやバレリーナのように美しかった。明らかに他の子と違っていた。香月さんも、当時小学生だった佐藤晴真クンや森田啓介君を従えてポッパーのレクイエムを演奏したのを見ていても、まるで、小学校のように、男の子を従えている女の子のように、何を言うわけでもないけれどその姿勢でリードしていた。品がありエレガントな演奏は、地味ではあるが着実に歩を進めている感じだった。並み居る強者が残る本選で、トップ奏者だったことも良かったのかも知れない。誰も比較する者がなく、虚心坦懐で演奏出来たのではないだろうか。
ともかく嬉しい限りだ。まだ大学3年生、今後の活躍が楽しみ。
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