ペンションでは20年くらい前からネットサービスをして来た。まだインターネット黎明期から少し抜けたころ普及率3％、すぐに独自ドメインを取得し(この当時はインターネット拒否反応が強く、分かっていない人が多かったから何でも簡単にとれた）、専用回線を引き、あちこちにLANのジャックを設置した。この当時、通信やサーバー費は年100万位投資していた。一方雑誌広告などは一切やめた。それから無線LANの時代が来て今に至っているが、来年から、このサービスを全てやめようと思っている。「疾きこと風の如く、・・侵掠すること火の如く｣ 孫子の兵法、さっと全力で始めてさっと引く、というわけ。
その昔、宿にはどこにも公衆電話が置かれていた。それが常識だった。やがて、携帯電話が普及し、ピンク電話は殆ど使われなくなって、撤去するに至った。それと同じ事だと思う。スマフォが普及し、パケットし放題が常識となって、特に不便もなくなってきた。ここで、PCで仕事する人もいないはずだし。(昔はそういう人たちがいたし、リゾート地で会議をしたりする事があった。それがウリにもなった）無駄な経費削減策の１つ。それに山中湖はDOCOMO以外は音声通話はつながりにくい、が、ネットは問題なく各社つながる。スピードも実用上特に問題はない。見ていてもPCを旅先に持ち歩く人は殆どいなくなったし、LANの必要がなくなった。(あれば便利かも知れないがなくても困らない）
個人的にも、新しいiPhoneX も来年1月2日のアップルの正月割引販売？があった時に購入して、R社の格安SIMを刺すのが一番良さそうだ。ネット契約も解除し、この2つの処置で毎月15000円位の節約になる。iPhoneXは11万位だが、６Sをオークションで売れば、あとは、この月々の差額であっという間にチャラだ。
他にも、惰性で続けていて本当はなくても良いものがありそうだ。その時は過去の習慣から不便だと感じても、すぐになれてしまうものだ。
こんな調子だから、これから不要な仕事や会社が増えていくだろう。AIも普及していくだろう。ただ、一方で、そういう調子に乗っていって行き着く先がどうなるかと言うことも考えて、我慢したり別のルートを作ることも必要だろう。
例によって関係ないが、
AIも便利だろうが、あえて持たない見識も必要。あれだけの惨事がありながら、無反省で又利権に駆られて原発を推進しようという国と、他国の事故を見て非原発に舵を切る国とがある。見識の問題だ。北朝鮮がどうのこうので国防意識を高め、軍事力を強化する果ては原爆･ミサイルの保有ということにつながるだろうが、日本は原爆を持つことは簡単だろうし多くの国は実は日本は原爆を持っていると疑っているらしい。実際、日本は原爆を作るのに半年とかからないらしい(知り合いの専門家に尋ねたら3ヶ月と答えた）が、持てる力を持ったまま作らない｢持たない勇気」が必要。北朝鮮の脅威を盛んに吹聴するが、その北朝鮮が軍事力を強化するために民生をどれだけ犠牲にしているか、各国がそんなことをして平和の維持につながるのか、危険の方が大きい。
今後、AIの普及が進んで行くにつれて、クローン人間の開発の制限同様、人間の見識が問われることになるだろう。この見識に関して日本は心配だ。（なにしろナチスのやり方をまねれば良いと言う政治家がいるくらいだから）
「武士は食わねど高楊枝」｢恥の文化」「ならぬものはならぬ」・・江戸時代の武家の見識が長い間庶民にまで行き渡り日本人の筋を通してきたのだろうが、これが崩れつつある。
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