午後清水寺を参拝、相変わらず中国人ばかり,無闇に和服の外国人の多い所だ。いかにも貸衣装の白っぽい柄の服が寒々しい。それは良いとして,3年坂、2年坂、高台寺付近となるとぐっと空いてくる。前に立ち寄ったわらび餅の店を探して行ったがあいにく今日は休み。ぶらぶらしていて、香木や手ぬぐいなどを扱っている小さな店に入った。
何百万円という伽羅の香木が何点も飾ってある。見ていたら、店のご主人(チェリストの堀良介さんによく似ていた)が、色々と説明してくれる。何でも、ここは100年前のお茶屋で、その後旅館になり、俳優の宇野重吉さんの定宿だったとか。香木の話から、話題が色々飛んで、広沢辺りの話から,昨年行ったある宗教団体の裏事情、桜の名所の話となり、ご主人一押しの勝持寺を教えてくれた。西行法師ゆかりの花の寺だとか、知らなかった。地図で見ると先日行った向日市の竹の里公園のさらに山の中だ。遠い! さらに、滋賀は素晴らしいとかで,色々教えて下さる。京都より静かで良いとかで湖北の名刹を各所・・あうんの呼吸というか隣の奥さんが話の内容をメモに書いて渡してくれた。というわけで仲良くなったので,名刺を交換してこれからちょくちょくと相談に来ることにする。旅を楽しく出来るかどうかは地元の人とどれだけ親しくなれるかに掛かっている。
それにしても京都の店は何故楽しいのかとふと思うと、小さな店でその店主がそこに常駐して接客などしているからだ。アルバイトや沢山の社員に任せているような店はつまらない。そんな規模で営業していても大して儲かりもしないだろうけれど,それで良いという信念に基づいているのだろう。
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