今日は朝から雨で、気分も内向きなので、チェロの調整。テールピースと駒との弦の距離は、ナットから駒での弦長の1/6と決まっているらしい。絶対的な長さはそれぞれのチェロのサイズが違えば異なるので、相対的になる。ということで、計ってみたら、私のチェロの場合、ナットから駒までは685mm テールピースと駒の間は125mmだった。アジャスターがなくなった分長くなっている。だから、もう10mmほど上にしなくていけない。
なので、弦と駒を外して、テールピースの下のワイヤ(ケブラーコード)を長いものと取り替えることにした。魂柱を倒してはいけないので、ベルトで縛ってみた。無事終了。
駒の位置は楽器の肩口から測って442mmがこの楽器のベストポジション。駒が傾いていないかは毎日チェックするが、これも時々計って修正しないとずれていることがある。魂柱との位置関係を試行錯誤しながら最適と判断して決めた場所だから大切。
セッティングが終わって試奏してみたが、音は変わらない(^_^) と言うかセッティング直後では前の方が良かったような・・まぁ、少し時間をおけば同じになりそう・・ともかく、な〜んだ、やるだけ無駄だった。
(2時間経過後)うむ、ハーモニックスが綺麗に鳴るようになった(気がする)
(1日経過後)ハーモニックスが鳴るのは良いが、以前に比べ鳴りが大人しい。調弦をやり直したら改善。更に、駒の位置を確認したら1~2mmずれていたので修正。(駒の傾きを調整する際に動いてしまったらしい。この楽器は膨らみが大きいので、駒が簡単にずれてしまう。)すると、コードを交換する前と同じ響き、かつ倍音がきれいに鳴る。ウルフキラーの位置も調整してG線上で以前より下に付けた。これにて終了。
なかなか、正しく調整するには時間がかかる。ギア付きペグにしてから色々ついでに調整したが、結果はなかなか素晴らしい。練習していても楽しいので、確定申告作業が遅れ気味(^^;)
前に使ったケーブルは、アメリカから輸入したもので、1本700円くらいしたが、そっちはフランスのデュポンが開発した繊維。今回のは日本製で、10mも買ったので、欲しい人に配った残り。
ちなみに、テールピースとこのケーブルは軽いものの方が一般的に音は良い。一般的なテールピースに付いているコードは太いナイロン製で7gある。こっちは軽すぎて計測できない。ただし、外した事がある人見たことがあるだろうがナイロン製のはネジが組み込んであって、楽器に合わせて長さの調整が容易なので汎用性があるということ。こっちは、1本ずつ漁師結びのオーダーメイドだ。
テールピースについては、こんな動画があった。いろんなのがあってそれぞれ音も違うらしい。
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