ただいま、ドッツァウアーの113の練習曲というのを始めた。この人はなかなかチェロのことが分かっていて曲も美しく楽しい。これに比べるとウエルナーは才能がないなぁ(なんちゃって) とりあえず、15番から20番を今週はさらっている。(版により番号は1つずれるようだ。’私のはPeters版)
まだ、レッスンは受けていないので、正しい練習?はどういうものか分からないが、私なりの練習ポイント。
まずは、19番の場合。正しい音程と、弓が足らなくならないようになるべく安定した良い音で。この2つはもちろん。楽譜のオレンジで示した箇所(以下省略)、つまり、移弦する際に、前の音を残しておくこと、つまり、一瞬重音になる、と言う風に音を重ねて行く事を心がける。早く適当に弾いてはダメ。そういう風に弾いて行くと練習曲とは大体簡単に終わってしまって、弾けた弾けたとなるが、それは練習のポイントを外していることになり、何の練習をしたのか分からない。こうやって何年もすると同じ地点からスタートしてもプロの人とは断然違いが出る。
プロの人の演奏を聴いていると、どの楽器を使っても少なくとも、音が流れるように繋がっているのに対し、へたっぴアマチュアは音が全てぶつぶつ切れている。だから、何を弾いても音楽的でない。音階を弾いただけでその差が歴然。
その最初のスタートは、こんな簡単な曲の時にこそ、当然のように音をつなげる習慣を付ける。たとえば、同じく15番では、移弦の時にいちいち指をあげないでなるべく次に使う指は残しておくと言う練習をしているが、それは、効率的ということと、正しい音程を維持すること、正しい指の形を作る、良い響きを作るという意味である。これがごく自然に基本的マナーとして身に付くまで練習することが大事。もっとも常にこうするというわけではなく、トリルをする時ビブラートをする時も違うし、曲により音を残してはならずむしろ消す作業が必要なこともある。
ついでに、現状ではビブラートは一切ご法度で練習している。ビブラートで音程をごまかさず、ノンビブラートで良い響きを作ることが大事。ビブラートをする時は、指の力を抜くためにたまにやる。
というふうに、ちゃんと?練習するとこれまた楽しい。同時進行で練習することになっているクレンゲルのコンチェルティーノと言う楽譜が届いたがパット見つまらない曲だ。(すいません) だが、音楽的につまらない曲でも、音の響きとかメカニックな点だけ注意して最良の演奏をすればそれなりの楽しさもあるものだ。そうであるためにもドッツァウアーのような基礎練習がとても大切。これをちゃんとしておかないと、後、つまらない曲をやる時苦痛でしかないだろう・・・(こんな言い方ってあり?)
名曲、名演奏は、その萌芽は最初からある。音楽は虹だ、とカザルスは言った。全ての音に命があり、それが連なり重なってフレーズを作りさまざまな色調が持続的に溶け合ってより大きな音楽を作って行く。
たとえ、初心者であっても最初から立派な演奏を心がけよう。
へたっぴなのは、難しい曲になってへたっぴなのでなく、最初から、と言うか最初がへたっぴなのだ。だから、基礎に戻ってやり直し中。
こんにちは。私もドッツァウアーを途中から始めて、goshuさんと同じように楽しいと感じています。
レッスンの経過の記事で、触れさせていただきましたのでTBいたします。
投稿情報: yoshi | 2005-06-18 11:01