1週間ほど前より、チェロの低音を強く弾くと、びりびりビリ付くようになった。
以前にもそういう事があって、結局、パフリングという表板の周囲の象眼がはがれかかっていたらしく、薄く膠をひいて治まった。このびり付きと言うのは修理する人にとっては一番厄介な代物らしい。
バスバーの上辺りの表面を押さえるとびり付きは治まるのだが、ではそこがはがれているのかと言うと、そうとは限らない、反対側だったりするし、そのびり付きもある時消えたりして直ったのかと言うと、そうではない。湿気が多く木が膨らめば、すき間がふさがって直ったようになったり、乾いてすき間が出来るとびり付き、もっとすき間が広がればビリ付かなくなる、この辺が微妙ということらしい。どっちにしろ、自然に直ると言う事はなく、原因がハッキリしない、直らなくても仕方ないと言うつもりで修理に出すことがかんじんとか・・・。
さて、そんなわけで、東京は高円寺の佐々木バイオリン工房まで、チェロを持って行った。すぐに、指板がネックからはがれかかっている事を発見。まず、それを直し、ついでに駒を少し低くして、それから、びり付きが治まるかどうかをみるとのこと。ネックには弦の強大な張力がかかっているので、ネックは下がりやすい。それで指板がネックからはがれてくると、支えが無くなって更に曲がりやすくなるので、早めに修理したほうが良いとのこと。はるばる運んできた甲斐があった・・・と言うわけで3日後にまた引き取りに行かなくては・・・
私の楽器は相当老人なので、やはり定期的に健康診断を受けていないといけない。ま、老人でなくても年に1度は誰でも健康診断を受けるように、楽器のメンテナンスを頼むホームドクターとしての修理屋さんが近くにあると便利。楽器を買いたいと言う相談を時々受けるが、初心者が40万円くらいでチェロを買う場合、1つの考え方・・。
1)おまけみたいな弓でなく、ちゃんと弓にもお金をかける事
よく楽器屋さんでは、本体が30万で、弓はとりあえずのもの、それにケースと、松脂それとナントかをサービスして・・・とかなんとかいうのだろうが、楽器の上達にはちゃんとした弓が欠かせない、へろへろの弓ではなく、強い弓を買ったほうが良い。楽器なんかは粗雑な作りでなければ、むしろ安くても良いとおもう。だいぶ前から出回っているカーボンファイバーの弓は15万円くらい。私は使った事が無いが、持っている人は結構良いと言っている。20万位の中国製の楽器と、このカーボン弓、ではどうだろうか・・・。
つまり、この価格帯で楽器にお金をかけてもドングリの背比べで仕方ないので、むしろ弓の方が掛け甲斐があるのではないかと思う。
2)ハードケースが流行っていて、楽器より高いケースに入れて持ち歩く人もいるようだが、見栄も大概にして、実用本位、ソフトケースで十分。(良質なソフトケースが最近見当たらないが、昔は、しっかりした表面の良いものがあった)
3)買ったらおしまいではないので、後々メンテナンスをこまめに(弦を交換したら見てもらって微調整をする)するためにも、近所とか通勤途中とか、通うのに便利なところで、ちゃんとした職人のいる楽器店、あるいは、その職人さんから購入するようにしたい。
私のところからは近いところによい工房があることがわかって希望がわきました。
楽器はまだ買っていませんが…
先日見に行った渋谷の店ではやはりカーボン弓を薦められ、いずれそれにしようと思っています。
ケースはやはりハードケースにするつもりです(^^;)
投稿情報: yoshi | 2005-09-26 20:59
yoshiさん こんにちは
中国製の楽器は安いのに、見かけもきれいだし、良いですおよ。ただし、アジャスターとか金属小物が総体的に中国製は粗製乱造で当たり外れがありますね。でもたいした問題ではありません。それとカーボン弓のセットは値段からいっても、跡でサブとなっても有用でおすすめ。ケースはやっぱりソフトケースがオススメ(^^)
投稿情報: goshu | 2005-09-27 07:13
直ったと思ったびりつき、再びするようになりました。指板のはがれは直ったのですが、まだ、他に要因があるようで・・しかし、修理の度に何日も弾けなくなるのは困るので、もう1台、予備の楽器が何でもいいから欲しくなります。中国製を1台買おうかなぁ(と言っても、無理(;_;))・・・いらなくなったコンピューターとかたたき売れば買えるかも・・・
投稿情報: goshu | 2005-10-03 21:06