「あのぉ、メモ用紙って1枚貸していただく事ってできますか?」
と言われてしまった。
この回りくどい言い方、「って」「って」「できますか」
もうちょっと、日本人、しっかりせんか・・
前に「してもらっていいですか」という言い方が段々広がっていると書いたことがあるが、このように回りくどく婉曲に言えば丁寧になると勘違いしているようだ。それに、こんな言い方は寂しい。事務的でいやいや頼まれてる感じ。だからあげるにしてもいやいやだ。
「申し訳ありませんが」「ちょっとお願いがあるのですが」とかなんとか何らかの挨拶の前置きがあり、態度がそれなりなら、後はどういおうと問題はない。言葉はそれを言う時の雰囲気が大切。これを非言語的表現、ボデイランゲッジ・・などという。自分の心を率直に相手に開く事、これが挨拶の意味。それがないのに言葉だけでコミュニケーションする事はできない。
What is your name? が お前の名前は!?と警官みたいになるか、アノォお名前は?(お教え願えませんか?)となるか、もののいい方である。
その後は、「メモ用紙を1枚いただけませんか?」これで終わり。「って」「って」は全く必要がないし、そもそも、この程度のことは拒否されないだろうという前提で聞ける内容なのだから、あまりに丁寧にすれば、むしろ強要しているような感じを受ける。
何事も全体的な雰囲気、意図が大事なのであり、部分的な言い回しをこねくり回すことに神経質に(なったあげく間違える)なる必要はない・・と思うのだが・・・
曖昧で長ったらしくなるのが丁寧だと勘違いしている皆様、そういう間違った創作をしないで正しい日本語を覚えてください。
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