大学時代の恩師、川原栄峰先生(早稲田大学名誉教授)が1/23 朝逝去されました。最近「時の峰々」という随筆集を出され、この先生は「大僧正」として100歳近くまで長生きされると信じていましたのに・・。85歳、私の父母と同じ、でした。
もし、縁のある方がおいでなら、通夜は1/25 午後6時 告別式は1/26 午前11時〜
場所は、東京丸ノ内線「中野坂上」下車すぐの「宝仙寺」です。
私が大学卒業の時、私への戒めとしてでありましょう、先生が書いて下さった色紙の言葉・・座右の銘としています。
「空手還郷(くうしゅげんきょう)」(道元の言葉)
何も持たずに故郷に帰る と言う意味です。「無一物」と同じ意味でしょう。
ニーチェ、ハイデッガーの専門家であり、哲学者として又類い希な優れた教育者として、幾万の学生に慕われた先生でした。これまでも、ことある毎、先生ならなんとおっしゃるだろうかと考えるのが常でした。亡くなっても、その言葉や教え(その万分の一も理解していないでしょうが)、その記憶はずっと残っています。生涯、私の大切な先生であるでしょう。
ご冥福をお祈りします。
「私も徳島出身です」とお伝えしたとき、相好を崩された先生の表情が思い起こされます。
昨日、駿河台下で講談社現代新書「ニヒリズム」を探したのですが見つかりませんでした。
昨晩、昔の仲間と宝仙寺まえのモツ煮屋さんで呑んだ際、先輩が「サイン入りで持っている」とのことで、「本は買えてもサインはもう手に入らないんだ」と、また、しみじみしてしまいました。
‥・謹んで哀悼の意を表します。
投稿情報: | 2007-01-26 10:06