ずっとチェロの練習曲に明け暮れていると、段々ちゃんとした音楽が聴きたくなってくる(^^;)
と言うわけで、久しぶりに、マーラーの交響曲「大地の歌」を聴いた。演奏は、指揮:レナード・バーンスタイン ウイーンフィルハーモニー、何より、バリトンのフィッシャーディスカがすばらしい歌唱。
昔、最初に聴いたのは、LPでワルター指揮のもの。切々たる演奏が印象的だが、CDではこのバーンスタイン版を購入。こっちはなんと言ってもフィッシャーデスカウの歌が精緻を極めて美しい。「冬の旅」以来のファンだが、もう人間業とは思えない完璧な歌唱。録音のバランスがおかしいので、この、リマスター版が出てくれればもっと良い音で楽しめるのに・・・と思って探したが見つからない。
そんなことはともかく、昔聴いたときより遙かに全部が美しいと感じる。若い命のすばらしさと世の無常、地上のあらゆる美しいものを様々な音色を駆使して歌い上げる曲。特に終わり近くは ewig ewig(永遠に)と繰り返し歌われ、チェレスタは出るわ、マンドリンもうたうわ・・曲が終わってももっともっと聴いていたい、と思ってしまう(←どうにも陳腐な表現なのが気に入らない(^^;))。
花の色は移りにけりな いたずらに
わがみよにふる ながめせしまに
これが日本的な哀感だとすると、大地の歌は、英雄の叫びでしょうか
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