久しぶりに不二家で昼食をとりました。私たち団塊の世代にとって、不二家は特別の場所。年に1度、誕生日の時だけ家族で出かける外食。私の小さい頃、銀座の不二家本店で、注文するのは決まって「車エビのフライ」。大きなエビが3本乗っていて、600円だったと記憶する。この当時の600円はかなり高い筈。山手線が均一料金で20円だった頃だ。
残念ながら、もうエビフライというメニューはなくなっているし、ハンバーグとエビフライ、これで980円。食べてみると、昔の方がずっと美味しかった。エビ自体がもっと美味しかったと思う。今のモノは冷凍ではないだろうか。それに作る人だってエビフライがご馳走だとは思っていないだろう。ハンバーグのおまけで値段も値段だしと言っているかのよう。
小学校の頃、外食は誕生日の不二家、あとは病気になって寝ていると、鍋焼きうどんをとってくれたり、「白桃」やパイナップルの缶詰が食べられた。後、ご馳走と言えば、遠足の時のバナナやゆで卵・・年に1度の家族旅行でクリームソーダ・・今から考えるとつましいものだ。この時代は、そう言うつましい時代だった。小さな幸せ、小さな事がとても嬉しかった時代。
単に、昔のことだからそう見える、と言うことではなく、学校でも家庭でも「もったいない」と言うことを子供に教育していた。ご飯を残してはいけないこと、とか。サンマは身を食べた後、骨はもう1度焼いてお煎餅のようにして食べたり・・。そう言う生活習慣があったから、ものを大切にし、小さな事に喜びを見いだす生活の知恵があったのだ・・そう、これは生活の知恵である。今と違って昔の人には知恵があった。欲しいものを24時間いつでもどこでも手に入れられて便利だ、と言う現代人には知恵の働く脳みそが欠けている。昔はコンビニがなくて不便だったろう等と思う人がいるとすれば、それは間違いである。これは別のテーマになるのでやめておくが。
話を戻して・・大学時代、小学校の頃の「マドンナ」と初めてのデート?で映画の後、行ったところも不二家だったのがおかしい(^^;) 誘われて見にいった映画は「サウンドオブミュージック」だったなぁ。でも、あの時は、デートしてるという認識ではなく、只映画を見に行っただけ(^^;) アホ!
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