最近オーケストラの練習のためチェロを担いで歩く必要に迫られた。普通は車で移動するのだが、諸般の事情によりそうもいかない。手で持って歩くのも10分くらいなら良いが、それ以上になってくると辛い。両肩でリュックサックのように背負うものが良い。そこでネットで探してみた。
結論から言うと、これ、アメリカ製OP/TECH と言うメーカーのSaveOn ShoulderStrap *Slim これは例によってAssistOnでしか購入できない。ただのストラップなら1200円くらいで買えるのだから、1本3500円は高いと思われるだろうが、2本買って差額が5000円しないのだからこういうものは世界最高級の良いものを買うのが後々得(一生ものですから)。高いものは良いのだ(^^)
どこが良いのか。他の製品と圧倒的に違うのは肩当ての部分。安物は、ゴム製の小さな肩当てがついていて、とりあえずは良いが、背負うたびにこの肩当てが移動して煩わしい。長く背負っていると肩が痛くなってくる。この肩当ては何かを背負う場合非常に大切な部分。 ちなみに、←これは私が愛用しているWolfskin社のリュックFusion 28(元はサイクリング用)。至れり尽くせりの機能で、これまで山歩き用に何種類も使ってみたがこれが最高。背負ってすぐに分かるのは、このストラップ、柔らかく伸縮性があり、重さを感じさせない。フィット感がよくずれたりこすれたりしない。この使い心地と近い事が想像される。
肩当てが大き目でクッションパッドが厚めに入っているショルダーストラップもあるが、ごつくなって大概デザインがいまいちだし、パッドの質も、厚ければ良いというものではなく強度があり(復元性に富み)柔軟性があると言うのは、このOP/TECHのものが最高。USアーミー仕様のネオプレーンを使っているとの事。このパッドの良さは使ってみないと分からない。
取り付け部分は回転自在の金属製フックがついていて、肩当ては滑り止め加工がしてある。ベルトの長さ調整は、1カ所で行うもの(肩当てを移動する)肩当ての両側で調整するもの、の2種類が一般的にあるが、肩当てを移動するのはいちいち面倒、だから、両側で調整する形のものが結局は面倒がない。問題は、チェロケースを背負う場合は(ケースの仕様により、たとえば私のBRACKケースは、元々リュックタイプではないため、肩当てはぎりぎりフックの先端から10cm程度の所にセットする必要があるが)それができるか確認した方が良い。(電話でAssisiOnに問い合わせて、実際にはかってもらった)上をギリギリ短くすると、下を限界までのばさなくてはいけない。実際にやってみたが、なんとかギリギリだった。このタイプのケースの場合、体格の大きな人の場合、このままではどうか疑問ではある。(その場合は、フックに継ぎ足すかカラビナをかますか何らかの方策が必要)
先日見かけた最新式のチェロハードケースには、このような形態のオリジナルストラップが2本付属していた。OP/TECHのものと比べると伸縮性は若干劣るが、これまでのいい加減なストラップとは全然違う。ハードケースは色々あるが、ストラップは実用上かなり重要なものである。
今回購入したOH/TECHのストラップ これなら完全に背負わなくても(予算の都合で?)1本を肩に担いでも(4Kg以下の軽いケースなら)結構使えるように思う。
【修正】ストラップの金具をつけた部分をみると小さな傷を発見。これは、前のストラップをつけていた時のもの。同じ場所をこすることになるからこれはまずい。そこで、パラシュート素材のロープで輪を作り具がケースの角金に当たらないようにした。これで長さ調整の問題も余裕で解決するので一石二鳥。これで、背負ってみると金具ががちゃがちゃ言う事もないし快適!
追記(2010/03/1) チェロ専用ストラップが発売されています。
先日アシストオンに行きました。、店員から聞いた話では ショルダーストラップを買う人が殆どこのブログを見た方らしい。
それで、責任を感じて追加情報というか訂正です。この記事を書いた当時は、このストラップが良かったのですが、その後、BAMというフランスのメーカーの新型ケースに付けられたストラップがチェロケース専用のネオプレーン製の肩当ての付いたものであることが分かりました。更に、そのショルダーストラップが別売されていることも分かりましたので、チェロ専用である分使い勝手がよいのでこちらをお勧めします。探せば他のショップでも扱っているでしょうが、今見つけたのはここでした。
ストラップGewa社
2本セット ネオプレーンパッド付き 7875円
追記(2012)
実際に使ってみると,かけ心地はやっぱりOP/TECHのほうが断然やっぱり良いので、1本掛けの場合はOP/TECHの方が良いです。ただ、BAM製だと、使わない時に、登山用のストラップのようにかんたんに短くしておけるのが便利です。殆ど車で移動することが多い私としては通常はケースに密着させておけるBAMを現在は使っています。
本当は、OP/TECHの素材を使ったチェロ用のストラップができれば世界最高でしょう。(^_^)
Naoさん
お役に立って何よりです。登録するとメルマガを送ってくれますが、他のメルマガはほとんど見ないでゴミ箱ですが、assst-onのはきれいなのでついつい見てしまいます(^^;; で、ついつい買ってしまう・・良いデザインは生活を楽しくしてくれますね。
何事も「楽しい」ってことが大事ですよね。
投稿情報: goshu | 2008-11-03 09:28
goshuさん 皆様しつこくすみません。
コメントされなくても見ている方た〜っくさんいらっしゃると思いまして...
今日初めて実際に使ってみました。
というより ストラップ変えた事 実は忘れてたんです。
左手にいろんな荷物持って 右肩に「よいしょっ!」とチェロケース担いだ瞬間「えーッ!!! 楽器入ってない???」と思ったんです。ホントですよ。肩にしっくりなじむってこんなにちがうんだ! こんなに軽く感じるんだ!って予想以上の違いにびっくりしました。
そしてオケの練習行ってチェロ仲間のケース見て思いました...「こんなに大事な物運ぶのに こんなチャチなストラップしか付いてない方がおかしいんじゃない!」
迷っていらっしゃる方いらしたら 絶対おすすめです。
投稿情報: Nao | 2008-11-08 22:02
Naoさん 良かったですね。この会社のキャッチフレーズは重さが半分になるだそうですから(^^)
1つ、念のため補足。後ろに背負った場合の問題点は、ケースに不測の事態が起こっても見えないと言う事です。背負うと背中やお尻がケースに当たり、あるいは何かにぶつけてケースに歪みの力が働き、蓋が開いてしまうかもしれません。そこで、私は、ベルトを1本、ケースの外にかけることにしました。海外旅行のスーツケース用のみたいな大げさなものでなく、マジックテープ仕様のものをネック部分に巻いただけですが。ともかく不意に開いてケースから楽器が飛び出さなければ良いので・・。そのベルトは、もう1つ利用法があり、電車に乗ったりどこかに立てておかなくてはいけない場合でも、手すりやその辺の棒にハンドル部分とつないで転倒防止の役目をするのです。
ついでに、これは真似しなくて良いですが、写真を見ていただくと分かりますがハンドル部分にカラビナを1つぶら下げています。はっきり目的がある訳ではなく、何かをぶら下げられるように、です。(^^) 山歩き用のザックにはいろんなものが用意されていますが、その感覚で、ペットボトルとか傘とかひょっとすると譜面台とか、何しろこんな大きなものを持ったら絶対持ちきれないものが出てくる場合がある、と言う事で・・(^^;; (まぁ、こういう考え方をするから、普段から重装備の持ち物になってしまうのですが)
投稿情報: goshu | 2008-11-08 23:31
私もツイツイ買ってしまいました!
移動は殆ど車で、チェロケースを担いで歩く時間も数分なんですけど、それでもゴムパットがあたる部分の皮膚がいつも内出血してしまい、どうにかならないものかと思ってたんですよね。
届くのが楽しみです!
投稿情報: miho | 2008-11-09 09:38
mihoさん
あらら、よけいな情報を流したでしょうか(^^) でも使ってみれば分かりますが、チェロで外出するのが気分が楽になりますね。長く持っていれば重い事に変わりはなくても。
背負った場合は、バスや電車に乗る時などケースの頭をドアにぶつけないように注意しましょう。
このメーカー、アシストオンの方の説明によれば、元々アコーディオンのベルトを作ったのが始まりだそうで、楽器用に使うのは、先祖帰りとも言えるそうです(^^)
またmihoさんが「ついつい買ってしまう」ような良い商品をご案内したいと思います。(^^)
投稿情報: goshu | 2008-11-09 10:00
はじめまして、うめこと申します。ハードケースは必須アイテムですが(当たり前)、私のは6kg~7kgくらいの超重くダサいものです。
先日弦楽器フェアで2,3kgくらいのがあったので話を聞いたら、すごく良いものだと思ったので「お金ができたら買いに行きます!」と意気込んだところ「半年待ちです」と言われてしまいました。
なので近々7kgにチェロ入れての徒歩+電車移動、がんばります。
投稿情報: umeko | 2008-11-12 05:49