久しくチェロの小品というのは見ていなかったので慌てて昔の曲集を引っ張りだして、弾いてみました。前回は、響きの楽なものを中心に選び出しましたが、今度は練習として上達に役立つ小品の紹介です。(^^)
ベートーベン「メヌエット ト長調」(レベル1=親指を使わないレベル)
これは簡単そうで、意外と基礎練習の宝庫?だから、もっと難しい曲を弾けるからと言って馬鹿にはできません(^^)。 出だし2小節のボーイング(配分とスラーの中で3回アクセントを付けられるか)、第4ポジションから第1ポジションに瞬時に移れるか、後半はスラーとスタッカートをきれいに弾き分けられるか…課題は多いですが、良い練習になります。
楽譜:「チェロ名曲31選」(ドレミ楽譜出版)
サンサーンス「アレグロアッパショナート」(レベル2,5)
プロの演奏は猛烈に速く弾いたりしてすごっ!と言う感じですが、無茶なことをやらなければレベル2〜3で良いと思います。意外と音とりは容易で響きも気持ちよいです。特に重音は快感。問題はむしろ右手、歯切れ良く颯爽と弾けるかどうか。でもかっこ良いし、これより簡単そうで難しい曲は沢山あります。5年くらいの経験の人は挑戦しても良いかも。
楽譜:「Cellists Favorite Contest Album」(Collier編 Carl Fischer版)
(つづく)
アレグロアパッショナートはなんとなく苦手意識があって今までちゃんと弾いたことがなかったのですが,もうちょっと落ち着いて弾けばいいんですね。
投稿情報: ダンベルドア | 2009-07-01 23:50
ダンベルドアさん
こういう曲ってなかなかやる気にならなくて小品て言うとゆったりとしたきれいなまったりした曲ばかりになりがちで(^^) それだと気分は良いけどあんまり飛躍がなくて上手になれないような気がします。1曲やったら、一皮むけるというか階段を上っていけるような曲を探しています。
例えば白鳥ってどうなんでしょう、あれを弾いたら上手になるんだろうか、勿論有名な曲だしやりたい曲ではあるでしょうが、練習の過程としてどんな意味があるんだろうか・・他にシシリエンヌとか夢の後にとか有名曲は山ほどあるけど・・上手な人が弾いたらきれいだろうけど・・と思うんですね。これらは今弾かなくてもいつでも上手になったら本当に楽しく弾ける。今やった方が得な曲は何だろう・・。その点、この曲は速い分脱力ができないと弾けないから勉強になるし、俊敏さを養うことになるしともかく弾き通せれば自信にもなりますね。
投稿情報: goshu | 2009-07-02 00:26