60過ぎの企業の管理職にいたお客さんたちの話ですが、理数系と楽器の習得とは似ているとか、企業の人材育成の話とか・・企業は大学で学んだことなんかあてにしていないと言う話から・・
音大生は能力抜群である、と。
私は音大に入って一生懸命勉強してもプロになれるのは一握り、後は一般就職することになる、音楽ばかりやってきた人がどうするんだろう,と思っていたのだが,これは余計な心配のようだ。
その人によれば、何より忍耐力がある、理路整然とこつこつ努力し積み重ねて来た経験は大きい。そして先輩や上司の話をよく聴いて吸収しようという意欲が身についている。長年レッスンを重ねてきたからか・・。だから、上司にかわいがられ,良い結婚相手を紹介されたりして、めでたしめでたし・・とか。中途半端にプロを目指した人は逆に身の振り方が大変だが。確かに一理ある。仕事も出来かつ趣味として演奏活動するにしても引っ張りだこだろうし大いに楽しめる筈。プロになって食えなければ悲惨だと考えていたのはいかにも狭量。
これは体育会系の学生が就職で有利と言われるのと同じ事だろう。忍耐力、自制心、協調性・・こういうものが育っていない人が多いから,なおさら音大生の価値は高くなることだろう。よかったよかった(^_^)
そもそも自分の好きなことだけやって生活できる人なんか稀である。自分の能力や個性を生かして・・とか言うが、そんなものだって何がそうなのか知っている人は少ない、たまたま出会う様々な境遇に即して自分の能力を開発し最善の対応をしていくことが大切だ。社会の中で価値のある、価値を生み出す能力(可能性)とは、その基盤に忍耐力、自制心がなければ発揮されない。楽器習得と同じ。
以前はマコでした。お久しぶりです。
忍耐、自制、協調、どの組織でも単純な実務能力、学力以上に必要としているでしょうね。
自分にはないなあ・・・・
それらが備わっていれば、実務や仕事は覚えていけるでしょうから。
投稿情報: えにお | 2009-12-11 07:10
えにおさん こんばんは
音大生に限らず、楽器をやっている人はそれなりに普通の人とは違う苦労をしていますから(ま、普通の人?も楽器じゃなくても他のことで苦労があるでしょうが)。クラシック楽器の場合、個人の自由でデタラメにやって良いと言うわけではないので、お手本があり、まずはそれを真似して、そして基本となるテキスト(楽譜)がありそれを忠実に再現することが求められる、表面的に個性とやらを発揮することなんか美徳じゃない、こう言うのってなかなかない条件ですね。弦楽器の場合、音程1つでもものすごく集中して長年訓練しなければ身につかないし、これは普通じゃないですね。
集中してコントロールする、これは何事にも必須となるすごく高い能力(・・の筈)だと思いますね。
投稿情報: goshu | 2009-12-12 00:38