南二郎氏の実演を交えてのお話しの後、パネルディスカション。 写真右から、西尾安裕氏(日頃大変お世話になっています)、神谷明氏、南二郎氏、他3名。南氏の様々な音の工夫や考え方は前にも映像で見たことがあるが、実際にお会いしてその瞳のピュアなこと、素晴らしい。
本物の音を録音して使えば良い、なんてことはなく、つまり、それでは、そのようには聞こえない。音は心理的なものを表さなくてはいけない。ドアが閉まる音一つにしても、子どもが閉めたとき、酔っぱらって帰宅して閉めたとき等々状況により音が違う、同じ音でも脚本の内容、役者の声や状況に応じて微妙に表情を変える、音も演技しなくてはいけない。そういうことを音の道具作りから始め、生の放送劇の現場で、役者さんと丁々発止の真剣勝負をしてきた無形文化財のような存在。
パネラーのお一人が「リアルとは、写実ではなく、真実であるべきだ」と言っていたのが印象的でした。他にも、近頃は映像にばかり関心があり音に対して疎かになっていること(確かにラジオやオーディオがブームだった頃はあっという間に過去に)加えて不景気で、予算的に効果音が真っ先に削られる・・・ということとか。それにつれ昔の効果音やそのこだわり、その音を作り出す「音屋」の世界、職人芸が忘れられ、知る人もいなくなる・・・こうした文化・芸能・技術をデジタル技術を活用して伝承すべきだと言うこと・・
一方、音の真実に向かい合って来られた南さんのお話を聞きながら、そもそも現実とは異なる高度に抽象的な音の世界を作っている楽器演奏で、真実とは何だろうかと頭に浮かぶのでした。
デジハリ!なつかしっ!
若かりし頃。(ぷ)
行きたくってぇ。
(まだまだめずらしかった個人でネットをしているヒトの集まりで、教えていた方とやりとりができたりしたのもあって)
行ってたたら、ちがう人生だっただろうなぁ~。ぼそり。
年寄りに一歩近づいた感じ。(笑)
投稿情報: いた | 2010-02-27 19:54