まだ音が重い、と言うことで、又薄く削ってもらいました。それでも前のものよりは厚いですが、とりあえず音出してみると、低音はまだ重いけど高音はしゃりしゃりした感じ。けれど音のことは弾いている本人しか分からない微妙な問題とか。で、なんだかんだで夜の9時から10時半までかかってしまい、挙げ句の果てに指板の形がおかしいと言うことになり楽器は預けてくることに・・
それにしてもチェロの弦について書かれた色んなサイトを見ても、矛盾したことが書かれているからどれをあてにしたら良いものか迷います。大体弦の太さについても一致していない。明るい音とか言ってもあてにならない。ちゃんと計測した結果ならそれなりだけど感覚だけで書かれているものも多いし、そもそもが感覚の問題なのだから上手な人と下手な人では同じ筈もない。
弦高についても標準はa線で指板の端からの高さは5.2mmとかトーマスティーク社ではa線は4.5mm、c線では6.5mmを推奨とか説も色々。(ところが、計ってみたら私の楽器はa線は4.5mmだが、d線は7mm近くあった、道理で高いと感じるわけだ、で、c線は7.5mm、これをバランス良く調整することに)。そもそもそれは奏者が最強音で弾いた場合を想定してるのだろうが、プロとアマそれも下手ではその最強音のレベルが大人と赤ん坊の差がある。指板の表面のカーブ(指板は平らに見えますが、中程が低く反り返るように削られているもの、そうでなければびり付く)の深さだって深くすれば弦高が低くてもびり付かないだろうし・・決まりのようにやるのが正しいとも言えない。だから、私が考えるには、大人になって始めたアマチュアはできる限り弦高は低くして指への負担を減らした方が上達も早く楽になり実質的に良い音がするだろうと思う。たとえ失敗しても駒を造り替えれば済む話(ではないだろうか)。ともかく、一般的に正しいということよりも、自分が気持ちよく弾けると言うことを優先すべきだと思う。他人がなんといおうと自分が気持ちよいと言うことがパーフォーマンスに大きな影響を与える。道具というものは、使う人に合わせて調整されるべきものだ。できれば楽器だって自分用に特注したら良いと思うくらい。身長190cmの豪腕のチェリストと160cmに満たない非力の女性が同じ道具を同じセッティングで使うなんて他の道具ならあり得ない。足を靴に合わせろなんて旧日本軍みたいだ。
高音が軽く鳴りすぎるようなら弦をたとえばヤーガーJagerに変えるというと言うのも選択肢の1つ。昔、チェロの弦と言えばヤーガーが標準(AD ヤーガー、GCスピロコア)で、今でも愛用している人が多い。わたしもJager歴30年以上。鳴りすぎる楽器には張りの強いJagerを使うことで上品になると言う話もある。ま、これも人の話だからあてにはならないが。
弦選びというのは何か基準を持ち課題を持たないと路頭に迷い無駄にお金を使い耳が駄目になる?と思うので、難しい。が、練習もそこそこにこの道にはまる人が多いらしい(^_^) たまには旅に出るのも良いか・・の心境(^_^) と言うわけで、とりあえず、Jagerのa線dolce(これは前に使っていた。ちなみに、dolceとかsoftとか言うのは、ゲージが細いと言う意味で、同じ音質で、細い=質量が軽くなるので発音がし易く張りも抑えられる)を注文。Lasenを使う前は気に入っていたもの。都会に出ていたけれど久しぶりに故郷の田舎に戻る気分??
練習を棚に上げて弦を取っ替え引っ替えしたことあります。
とは言っても年に一度くらいなので、さほど多かった訳でもないのですが。
今の楽器を買った時は、全くの未調整だったので弦高が異常に高く、指は痛いし弾くのが苦痛でチェロという楽器はやっぱり難しい楽器だと思っていました。
先生に調整に出しなさいと勧められ削ってもらったら、それまでの事が嘘のように弾きやすくなって、それから練習も少しは捗るようになりましたが、あのまま使っていたらもしかしたら「やはりシロートには無理」と挫折していたかも知れません。
そんな訳で、やはり弾きやすさや楽しいと思える事はとても大切だなーと思いました。
投稿情報: くらちん | 2010-11-28 20:39
くらちんさん こんばんは
調整を勧めてくれる先生って意外と少ないと思います。良かったですね。楽器屋さんで買ってくると大概は未調整のようですからね。未調整と言うよりそれ以前というのを平気で売っている楽器屋も多いみたい。それでチェロって大変だと思う人も多いでしょうね。なんとかして欲しいです。
投稿情報: goshu | 2010-11-28 21:29