カザルス作曲の「チェロオーケストラの為の"サルダーナ"」この2月12日、サントリー大ホールで、プロアマ混合180人の演奏が予定されている。難しいけれどとても素敵な曲だ。前にも書いたがサルダーナとはカタルーニャの民族舞踊。お祭りの日などで街の広場で輪になって独特のステップを踏んで踊られるもの。では、カザルスが幼少期に生活していた街の広場とはどんなところだったのだろう。ということで この写真が、カザルスの生地、エル・ベンドレール(バルセローナから海岸沿いに西に列車で40分位)の街の広場。今ここにはカザルスの像が飾られている。
有名なマドリッドのマイヨール広場のように大きくはないが、スペインのどの街にでもある広場、町の中心である。すぐそばには教会がある。
これがベンドレルの教会。小さいけれど内部は素晴らしい、ゴージャスではないが精神的に深いものを感じさせる。カザルスの父親はこの教会のオルガニストだった。生活は貧乏で、父親は息子のパウを大工にしたいと思っていて、母親が息子の音楽の才能を見込んで支援しなかったら世紀の大チェリスト・カザルスはいなかった。
木の植えられた広場からすぐ横にカザルスの生家(薄茶の家)がある。現在はカザルス記念館として公開されている。小さな質素な家である。
(以上、2005年カザルスゆかりの地を訪ねた時の写真。これを見ていると、雨の中、傘もなく道に迷いやっとたどり着いたその時の感動がまざまざと蘇る。カザルスファンの方は是非訪ねてみて下さい)
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