合宿の最後にあるチェリストからアドバイスがありました。弓の毛と弦の摩擦で音が出る。そこに神経を集中して、力を入れない。ふんふん、なるほど。
基本の基?弓と弦を直角に、と言うのが基本としたら、それ以前の問題があるということで・・音の出し方って、音の出方のイメージ作りの問題でもありますね。
弦が振動してそれが駒を伝わって楽器の表板に広がり、魂柱を通って裏板に、裏板は堅い木なので、表板の松の柔らかい音と、裏板の楓やブナの堅木の芯のある音とが混ざって、深みのある音になる。(ちなみに、この異なる音質の配分を決めているのが魂柱の位置)。初心者は先ず、弦しか振動させられない。次にやっと表板。裏板がびんびん鳴るようになるのはいつの日か・・でもその基本は、力を入れずに弓と腕の重さだけを弓の毛に伝えて、その重みの摩擦で弦を震わせる事が肝心。抑えよう、しっかり音を出そうとすると逆効果。こうしたパラドックスが沢山ある。
闇雲にしっかり音を出そうと力を入れるより、弦が振動して駒を伝わって表板、魂柱、そして裏板に達する、と言うことをイメージする(イメージ通りになっているかをよく聞く)方が良いかも。普段はそういうことは考えないで弾いているけど、たまには、音の出し方の基本を意識する事も大切か、と。いつまでも良い音が鳴らないけれど、意識していなければ改善はされない。どういう事を意識すれば良いのかの1つの答え。
コメント