今度ある病院のボランティアで演奏する事になって、曲を探しています。ピアノと歌とチェロです。痛みを抱えた患者さんが対象で病棟内で行うので、短くて、きれいな、できればなじみのある曲を探しています。最初に浮かんだのは ブラーガのLa Serenata(通称「天使のセレナード」)
本当は、ソプラノにバイオリンのオブリガートがついたものです。この動画では、チェロが歌のパートを弾いています(本当は前奏が入るのですが)。30数年前、北海道に住んでいた頃、所属していたオケの指揮の先生とその奥様と私とで、岩見沢の音楽祭に出演して、その時、バイオリンパートをオクターブ下げて私が弾き、演奏したことがあります。懐かしい曲です。(このオブリガート付きの楽譜は昔、全音出版から出ていた「世界の歌曲集」の中のイタリア世俗歌曲集にありました)
歌の内容は、重病で熱に浮かされて音におびえる娘に対して母親がそれは天使の歌声だよと必死に慰めると言うもの。バイオリンのオブリガートは天使の歌声です。
歌の入らないオーケストラバージョンの編曲ではこれが美しい。
チェロのソロも2,3曲弾くことになり、「白鳥」「鳥の歌」などが候補です。
何か、こういう場所で弾くのに適当な曲はないでしょうか。
良い曲ですねえ。いくつかYou Tubeで見てみましたが、
歌の映像は少ないですね。器楽が多かったです。
映像の演奏も、とてもステキなのですが、
どうも旋律が(この場合はチェロ)が割を食ってしまう感じがします。バランスの取り方が難しい曲なのかも知れませんね。
フリッツ・クライスラーとジョン・マッコーマックのデュエットがステキでした。
病院のボランティアですか。すばらしい!!
ご高齢の方は童謡、唱歌、懐メロを喜ばれますね。
アンドレ・ナヴァラばりに「無手勝流」で
シンプルにただ旋律のみを弾いたら喜ばれるかもです。
投稿情報: えにお | 2011-10-22 07:06
「無手勝流」ですか(^_^) なるほど、そうかも知れません。つい名曲をと思いますが、日常を覆っている雑音・騒音以外の自然界の波の音、風の音、鳥の歌声と同様の人間が作り出してきた楽音が鳴るだけで良いかも、と改めて思いました。
ところで、セレナータの主旋律は、殆どがセリフなので楽器でこれを弾くのはどうやっても割りを食うという感じになると思います。
世代差と言うことでは、誰しもそうで、近頃の流行歌なんかいくら良い曲だとか言われても面白くも何ともない(^_^)チェロ仲間が好む曲も昔とは全然違いますね。昔は「白鳥」と並んで好まれた「夢の後に」近頃これを弾く人は殆どいません。世の中全体、エレガントという価値観から離れて行くということでしょうか。微妙な淡彩画より、分かりやすく直裁な(子供みたいな)ものが受け入れられる・・。
投稿情報: goshu | 2011-10-22 08:03
“天使のセレナード”初めて聴きました。良い曲ですね~。
入院経験ありますが、私の場合「あ、この曲知ってる」ってクラシックで、明るめの優しい曲がとても聴きたかったです。
メンデルスゾーンの“歌の翼”シューベルトの“アヴェマリア”。クラシック曲を楽しみ倒した方には当たり前すぎて面白みがないかもしれませんが(^_^;、慣れない場所で不安いっぱいに過ごしている病人には、何度か耳にしたことのある何気ない曲が聞えてくると、ホッとするんじゃないかな…と思います。
投稿情報: しるくら | 2011-10-24 16:46
しるくらさん、有難うございます。高齢の方々なので昔の唱歌とか昔の流行歌にしようと思っています。以前の会では、痛みのある人達は30分聴いていることは辛いのに、そういう曲だと最後まで聴いていた、と教えられました。心を込めて演奏したいと思います。
投稿情報: goshu | 2011-10-24 17:21
パリ管5月演奏会でドヴォコンのあとでゴーティエ・カプソンさんがアンコールに演奏した曲がとてもよかったので、ご存じかも知れませんが紹介します。サン・サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」から「CANTABILE]日本名「あなたの声に私の心は開く」という商品です。IMSLPにピアノ伴奏版が出ていました。
投稿情報: ミゲル | 2011-10-25 08:40