そもそもアルペジオーネという楽器は、6弦のギターを弓で弾くと言う感じのもので、調弦は、下からファ、ラ、レ、ソ、シ、ミ、チェロの上下に1本づつ追加されたような感じ。それをチェロで弾くのはなかなか難しい、と言うことになっている。
1人で練習しているのとは雲泥の差で、やっぱりピアノと弾くとこの曲がよく分かるし、楽しい。本番前のピアノ合わせ、というより、音楽を楽しんだのは何年ぶりだろうか、彼女とは、昨年のフランクール、その前年のフォーレソナタ、・・と演奏してるけど、本番一発勝負だったので、楽しいと言うより合わせるのが精一杯。今回は、本当に久しぶりに音楽を楽しめた。オケもチェロアンサンブルもやってはいるが、こんなに楽しくならないのはどうしてだろうか。
この音をもう少し延ばしたらどうか、その音を少し低めにとって・・とか、色々相談しながら、何度も繰り返して弾くうちに、段々自由に弾けるようになってくる。こうして何度もピアノと合わせることで、ピアノに合わせようという余計な事は考えず、ひたすら音楽演奏に集中できるようになる、だから楽しいのだろう。
楽器も「高音が明るくてきれい」とのこと。でも、まだ、思ってもいない音がでたり、音色をコントロールしきれない。もっともっと弾き込んで、楽器を自分のものにしなくては・・。この曲はもっと多彩な音色で弾いてみたい。シューベルトは頻繁に転調する、チェロが同じFの音を持続している場合でもその色彩は移りゆく、シューベルトは凄い。
デュポールのエチュードを練習していたのに、何故急にこの曲をやることになったのか分からないと思っていたら思い出した。フレンチチェロが歌を要求するからだ。
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