この2日ほど,チェロ弦の選定をし続けていました。
昔もっていた弦は処分してしまい、余り種類を持っていませんが、結局 上から、ヤーガー(フォルテ)、ラーセン、エヴァピラッツィ、スピロコア と言うことになりました。
一言で言うと、エヴァピラッツィは「じょしこーせー」って感じ(^_^)
しかし、ラーセン、パーマネント、と試して見たけど、音に伸びがない,張りの強い弦の割に,腰砕けになってしまう感じ。この楽器はこんなモンかなぁ、と半分諦めていたのですが、先日も書いたように、ヤーガーフォルテ弦で、全然違う響きになり、今は弾くのが楽しくてしかたありません。
2弦D線については、ヤーガー、パーマネント、エヴァなど試しましたが、ラーセンが一番柔らかく音が前に出てきて魅力的。第2候補はヤーガー。
3弦は、スピロコア、パーマネントしかもっていないので,あんまり比較できませんが、エヴァの方が発音が容易で柔らかく歌える感じなので,とりあえず(それに高いお金出して買ったのだから出来れば使わないともったいない(^^;)),エヴァ。第2候補はスピロコア。
問題の4弦、パーマネント、エヴァ、スピロコア、で試しましたが、スピロコアは普通のチェロの音です。エヴァは軽く簡単に音が出るけど,浮ついた感じで,ドスの効いた低音の魅力が感じられません。今持っているスピロコアはタングステン弦なのかどうかよく分からないけど(16g)ノイズ成分もなく、チェロらしい深みのある音がします。これは動かないでしょう。
先ず、これなら、どの弦も弾きやすく、バランスよく全ての弦が良く鳴り,高音の伸び,低音の響きも申し分ありません。
しかし、長年、イタリアンオールド楽器で、調整をしてきたので、新しいフレンチチェロは全く勝手が異なり、理解するのが大変でした。結局、若くて強い楽器は、強めの弦が良いのかも。やっぱり若くて健康で元気なことは素晴らしい!
それにしても半年前の購入時に比べて,すっかり音色が変わってきました。ただ、明るくて良く鳴る楽器だったのに,今では,さらに,古くから使っている楽器のようにしっとりと太い柔らかい音がします。(弦のせいだけではなく,新たに取り替えた駒、魂柱などがなじんできたのかも。スピーカーだって50時間程度はがんがん鳴らすエージングが必要だし、何事もエージングが必要?)病気していた数週間のうちに熟成しちゃったのか?チェロを弾くのが楽しい。今までは借り物のようだったこのフレンチがやっと自分のものになった感じ。このチェロの音を聴くのが嬉しい。(女房も同意見なので,そうなのだ)
コメント