緊張すると息が止まる、怒っているときも息が止まっている。息を止めないと瞬間的にパワーを集中する事ができないこともあるけれど、大体は息を止めて良いことはない。で、演奏の始めに深呼吸しろとか、息を吐きながら弾き始めろ、演奏中に息を止めないように注意しろとか言われるのは、勿論そうしなければ、落ち着きがなくなってしまうので、分かるけど、何故深呼吸をするのかと言えば酸素を補給する為だ。当たり前。では、どうしたら効率的にそれが出来るのか。
それは、高山病対策の呼吸法にヒントがある。私は気圧の変化に弱いので、富士登山について書いたホームページでも、色々調べて、その対策を書いている。その中で紹介しているのが「有圧呼吸法」。ただ、これは特殊なことで、それと似た効果のある一般的な方法は、山を登りながらとか、演奏しながらの場合は、口笛を吹くように口をとんがらしてゆっくり吐く様にするのが効果的だと思うし、そういう風にしているチェリストも実際いる。(ところで、知らない人の為に念のために書いておくけど、深呼吸というと大きく「吸って」の方に気が取られる人が多いけど、大事なのは「吐き切る」と言うことで、それが出来れば自然に吸える。)
ストレス対策に詳しい精神医学者の話でも、ただ、深呼吸と言ってもはぁはぁやるのではなく上記の様にすべきだとのこと。酸素が十分行き渡ることで、心の余裕が全然違うと言うこと。口をとんがらさなくても有圧呼吸法で言われているように肺を少し圧迫しながらゆっくり吐けば良い理屈。
こんな事分かっていても忘れてしまう。このことを思い出すだけでもアガルのが少しは防げるかも。しばしば息を止めて演奏しているなと思う。そんな時は冷静さを失って視野狭窄に陥り、周りの音も、音楽全体の流れも見失っていることが多いはず。気を付けよう。
やってみました。
心に余裕ができるのと、
呼吸に意識を置くことで肩の力も抜けますね。(*^-^*)v
投稿情報: しるくら | 2012-08-10 10:33
お役に立てば何よりです。演奏中、難しい所になると息が止まり肩に力が入り音程も狂ったりボーイングも硬くなる。呼吸のことは注意されないと自分では気がつかない事が多いですね。習慣にしたいものです。
投稿情報: goshu | 2012-08-10 10:42