エンドピンを試している関連で、弓の相性もチェック。すると、カーボンと違ってしっかり鳴らそうと思うと、昔使っていたもう1本の弓、Arthur Thomaと刻印されたAdolf Thoma(1872-1925)作の弓の方が音が大きくしっかり鳴る。
更に、その弓についているピンを交換してみると、その差も歴然。右が、元々ついていた銀製(7g)。左が、螺鈿細工されたもの(5g)。2グラムの差だ。
取り替えるのは簡単だが、このピンをつけることで全体のバランスを取っているわけだから、軽くすると先に重心が移動するから、大きな音が出しやすくなると思うが、扱いにくくなるかも知れないし・・この辺は好みもあることだし、楽器と同じで標準だから良いと言うわけではなく、弾き手の都合で、調整するものだろう。素人では判断しにくい。しかし、このピンを軽くする方が、この重い弓の場合、太い音がして魅力的。ピンを軽くするだけでこんなに音が違うものかと思った。今度弓の製作家の所に持っていって調整というか、相談してみよう。
先日訪ねた製作家が4本の弓を見せてくれた。1本は完全手作り、3本は、ピンや毛箱などはメーカー製。それだけで、15万の値段の差がある。ソレジャ安い方がいいやと思ったのは浅はかだった。厳密に作ったら、どこか他のものをくっつけて済ましておくということは本当は出来ない微妙なバランスの問題があるだろう。
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