celloshop.comというドイツのショップで購入したのが、Berlin Sound Pinというもの。特許を取った特殊構造で、穴の空いたエンドピンを回すことで魂柱や駒を調整するような効果を得られる・・・ということだが・・。
私は、沢山のエンドピンやエンドピンストッパーなど試して来たけれど、今回のは、自分で音を聞きながら調整するというものなので、簡単には結果が得られない。まだ、入手して1日なので、はっきりここだという場所が見つからないが、通常の長さを決めて、穴3つが上にくるようにし、先端のチップの穴を左90度に回したところが一番ボルフも少なく、倍音が多い気がする。場所によってはキンキンしたり、急にヴォルフが大きくなったりするから、「変化」がある事は事実だと思う。ホームページでは45度づつ回して音の違いを聴いて見ろ、と書いてあるが、送られてきたものには何の使用説明書も、構造の説明も、箱も何もなく、さすがドイツのサービス水準が分かる。まぁ、しかたない、楽器の特性にもよるし、しばらくしてその効果が分かったら、今度は弾く場所の音響によって変えるという事も可能になるだろう。とはいえ、そんな小さな変化は普通に聴いてる人には分からないと言えばそれまで。しかし、鈴木のチェロでもストラドでも、目隠しテストしたら聴く人にはその差は分からないと言われている、何が違うのか、楽器を実際に弾いている人にははっきり違いが分かる、それが演奏のパーフォーマンスに大きな影響を与える、ということらしいから、本人の主観が大事って事。
なお、このエンドピンは、ベルリンフィルの多くのチェリストが使っているとか、ドイツ帰りのチェリストの話だ。「ま、こういうもんは流行もんですから・・」・・
ずっと使っているカーボンエンドピンの方が音が楽になるし倍音も豊かで気持ちよいが、比較すると、このベルリンピンの方が、音に芯があり、明るく大きくなる、特に低音のしまりが良い・・だけど高音の柔らかさはカーボンだなぁ・・まぁ、演奏技術により大きく変わる事なので、しばらくはこのエンドピンを試して見よう。まだ、特にお勧めする所までは分からない。
使用後3週間ほど経過しました。一応中間報告(^_^)
結論として、他のエンドピンを使わず,これを使うことにしました。倍音も鳴るし,音が大きくくっきりと艶があるように思います。どうやってもそれらしく鳴るカーボンに比べると,気を付けて弾かないといけない感じですが・・。回転すると音が変わるという点はそれほどはっきりした効果があるとは思えません。よく分からない,気のせいかも・・という程度(^^;)
投稿情報: goshu | 2012-10-16 00:04