次に弾く曲はどうしようかと検討中。チャイコフスキーの「メロディ」(懐かしき土地の想い出}OP.42-3 のチェロ編曲の楽譜が届いたので、これに挑戦してみようか、たまには小品もよいな・・これって、書道で言えば草書体の音楽。私は楷書は決まりがあって難しいけど書きやすい(上手な人達に言わせると楷書が一番難しいという)、行書、草書となってくると、自由ではあるが初心者には難しい・・。下手に書くと(元の字をきちんと書けないと)読めない字になるのは、きっと音楽でもそうだろう。書と音楽はよく似ているし、筆遣いはボーイングそのものだ。
初めてこの曲を知ったのは、カザルスのチェロだ、ピアノトリオに編曲したものは持っているが、チェロの譜面は今回初めて手に入れた。レトロな響きの懐かしい音楽・・。でも、難しい 。色々聴いてみるとよいと思えるのが少ないので、やっぱり無理みたい・・立派な大人なのに子供の練習のように聞こえるのは情けない。私なんかが弾ける曲じゃないな、こういうのは・・
そうそう、書道のことを書いたついでに・・本当に書道と音楽はよく似ていると思うのだが、先生の言うことを皆チェロになぞらえて聞いてしまう。書には、色々な書体があって、少なくとも、現在は、毎月違った書体で杜甫の詩を5文字づつ書いている。
誰かが、草書は苦手だとか、楷書は嫌い、とかいうと、先生は「あなたね、それは、全部書けるようになってから言いなさい。とりあえず、書いてみて、出来るようになったらそれが好きになるかも知れないし、得意になるかも知れない。まだ、書けもしないのに好きだとか嫌いだとか苦手だとか、それは20年早い。今は嫌いだとか思っていても出来るようになったら自分に一番合っていると気がつくことがあるかもしれない。勿体ないでしょう?」
チェロの練習でも、大人は狭い自分の範囲でしかないのに、勝手に身を固めて(?)、これが好きだの良いだの自分に合ってるだの判断することが多い。自分の経験の範囲なんてとても小さいのにそれを認める謙虚さを失ってくるのが大人だ。また、ドングリの背比べなのにやたらに得意になったりする。カザルスが74歳の時に言った言葉がある。
「私はまだ何の経験も持たぬ小さな子供に過ぎない」
少なくとも、テクニックの点でも、難しい事だとは思うけれども、勝手に線を引いたりしないで色んな事に挑戦、練習、苦労するべきだと思う。上手には出来ないのは仕方がないけれど、自分を小さく囲うのはやめよう。
こんにちは
私は書道はやらないで見るだけですが、美しい草書は好きです。
同じように名人芸の小品もいいですね。確かに弾く立場では名人でないので落差が大きいのですが、去年のストリートコンサートでは小品でつないだ方が良いだろうと思ってその中にこのメロディーも入れました。
レッスンでいろいろ指導していただいたので勉強になりましたが、飄々と弾くには難しい曲でした。
投稿情報: ダンベルドア | 2013-03-31 11:42
ダンベルドアさん
ほう そのレッスンの模様を書いて下さいな。
投稿情報: goshu | 2013-03-31 12:09