このところ、ホールで練習中。夜も電気代節約のため暗い中で練習。我ながら上手になったと錯覚する。(^_^) もう、難しい曲は中止して、バッハの無伴奏の数曲と、白鳥、夢の後になど、楽譜を見なくても弾けるものばかり。
ホールで練習するのは、スキーで言えば、傾斜15度くらいの北海道のパウダースノーの眺めの良いゲレンデで1人で滑るようなもの。初心者でもこう曲がりたいとイメージするだけで自然に気持ちよく曲がっていく・・そんな感じ。
ホールのどういうところが良いかというと、音を出すことについては細かい技術的なことは気にしなくて良いので、音楽に集中できること。
そして、だからこそ、音程とか音色とか微妙なことに注意する。それも、マイナス思考で、音程が悪い、だめだ、ではなくて、ここをちょっと注意するだけですばらしいハーモニーになる、より音楽的になるという、喜びに満ちたプラス思考で練習できること。
それから、大きな音は必要ないので、歯切れの良い澄んだ音を出すことに集中できること。自然に脱力して、響きを楽しめるようになる。響きの中で音楽をすることは最も重要なことだと思う。スキーで言えば、イメージを豊かにもって教わったことを試してみれば、転ぶ心配も焦る必要もなく、自然に気持ちよく結果が出る。無理な力や緊張もなく自然に体が正しい美しい合理的なフォームを覚えていく。(スキーのたとえは、以前にもハイポジションで遊ぼうという記事でも使ってた(^_^))
この後、響きの悪い、寝室で練習すると、最初は、何だ、ちっとも上手になってないという現実にぶつかるのが辛いが、でも、本当はこうだったはずだと、ホールでの弾き方を思い出して、丁寧に弾くうちに段々、それらしくなっていくのを感じる。
ホールを持ってる人なんてそうはいないんだから、ありがたいなぁ・・。
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