半年ぶりにチェロレッスンに行ってきました。今回から、ひたすらバッハの無伴奏を1から順番に少しづつ弾いていきます。とりあえず、今日は、1番のプレリュードとアルマンド。
べっ甲弓を手にしてから、弦の反発を感じないで弾けるようになり、音も良いので、そうなると無伴奏を弾きたくなったのでした。・・そうそう、今日は、私のべっ甲弓と先生のサルトリを交換して弾いてみた。多分80g位の軽さだが、音は太くて大きいし、こういう高価な弓は、これまで何本か弾く機会があったけど、共通した感触がある、まぁ私のべっこう弓の多分5倍以上するからなぁ・・縁がないけど、、あの感触・あの音色を感じるように練習しないと・・・。私のべっ甲弓も弾きやすくて良い弓とのことでした、が・・。
残された貴重な時間を、それなりにきちんと使いたいので、大きなイベントにも参加するのはやめて、その時間を基礎練習に当てたい・・・というかともかく閉じこもってチェロを弾きたいという気持ち。念願だったチェロのペグ穴の調整もいやがる職人を説得してこの年末には、やる約束になっている。もう、これで楽器や弦をいじることは当分なくなる。「ぬるっと回ってぴたりと止まるペグ」ペグも細身に削ってもらって微調整が簡単にできるようにする手はず。
1番のプレリュードは、教本にも出ているらしく、簡単とは思えないけど、とりあえず見た目難しいところはないので、みんな弾く曲だ。弓の配分を意識しないと知らず知らずけちってしまう。特にアップボーが不安定。で、練習法としては、開放弦で たら〜〜〜たらら(途中のうねうねを省略する)という風に弾くのが有益とのこと。移弦をスムーズに行えるように右手の動きを脳に覚え込ませる。弓の返しを機敏に行うことが大事なポイント。呼吸をするように、一息で行って帰る。
使っている楽譜は、トルトゥリエの第2版。第1版のほうが弾きやすいとのことだが絶版で手に入らない。フレージングや表情など、細かい独自の印が書かれていて、トルトゥリエのレッスンを受けているかのよう。細かく丁寧だ。といっても1人で練習していても何のことやら分からない場合もある。大体、実際のCDで聴く演奏とは違っているし、これは1つの考え方と考えた方が良い。絶対無謬の聖典なんかではない。
安定したボーイングのためのもう1つの方法。手首を使わないように、肩の元から動かす意識で、人差し指と小指を弓から離して、毛を弦にぴったり全部あてて良い音で鳴るように練習する。はじめは弓先が落ちてしまいがちだが、少し慣れれば安定して弾けるようになる。手首を使った弾き方では、失敗する。
アルマンドは、好きな曲の1つだ。なんというか、平和な春の小川の流れを感じさせる。よどみなく気持ちよく弾きたい。これもアップボーをけちらないこと(^_^) 出だし、16分音符の流れを感じること。タイが短くならないように・・曲の終わりは、実際には、1小節前に終わって、それに付け足しのワンフレーズ、「これで、おしまい・・じゃ、またねぇ〜」って感じ、とのこと。トルトゥリエがそうレッスンで言っていたらしい。
ポイントはいっぱいあるけど、省略。次は、次の2曲・・か、最後まで・・できれば暗譜したいけど、トルトゥリエの校訂は、ちょっと難しくてすんなり頭に入らないので、暗譜は今のところ難しい(^^;)
年内に3番までやりたい。で、年明けは4番。
今日は久しぶりに充実したレッスンだった。やっぱりバッハは弾いていて楽しいから。それに健康に良いというか、健全な精神は健全な音楽に宿るというか、・・・(^^;) ま、ともかく、これさえ練習していれば安心? 少なくとも下手になることはなさそうだ。
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