今は、バッハの無伴奏組曲を練習しているけど、音程のこと、フレージングのこと、気をつけることは山ほどあるけど、心がけているのは、左指の動き。長いことチェロを弾いている割には、意識してこなかった、左指の無駄な動きを極力減らすこと。指を必要以上に上げない、横移動をなるべくしない、なるべく指を動かさず、弦の表面をさすっているように弾こうとしている。指を動かしているのが分からないくらいになったら良い(^_^)
ボーイングでも、弓の返しをばれないようにする、移弦をしているのが分からないようにする・・・ということも、合理的な運動のために必要なことではないだろうか。1番のプレリュードも、いかにも移弦していますよという動きではいけない。なるべく至近距離で移動できるように弾きながら隣の弦にすり寄っていくような弓の扱い、指の柔らかさ。
そうするためには、脱力を徹底することが必要だが、どちらが先か分からない。脱力しよう、と考えてもうまくいくわけではなくて、別の注意をする方が結果的に脱力できると言うこともある。
指を上げたら、弦の上の同じ位置にいてまた同じところに降りる、ということを意識する。音程を正しくとるためにも素早い動きのためにも必要、だが、見過ごされがちというか、注意していなければ身につかない。
勿論、時と場合によるけれど、これまでは、ばしばしと弦をたたくような練習(叩きつけると言うより指を速く動かす練習)をしてきていたので、今はその逆に、そっと触るだけで音を出そうと思っている。実際には両方のことが必要だけど。なるべく動きを少なくして最短距離をわずかの力で素早く抑えることができたら良い。
これは結構楽しい(^_^) 今更ながらの指の基礎訓練だ。もっと歳をとってもチェロを弾き続けるためには、必要だと思う。今頃始めてどこまでものになるか分からないけど、いくつになっても基礎訓練はすればするだけの結果がついてくるものと確信している。
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