ほぼ20年ぶりにレッスンを再開したのが10年前。その時のビデオを発見したので見てみた。最初からやりたいと言うことで、ウエルナーをやっている頃。この10年あまり進歩してない気がするけど、このところ白鳥を弾いてみると、昔できなかったことができるようになっているのが分かる。
この間、チェロのマスタークラスのセミナーが毎年山中湖で開かれてそれを毎年みていたし、5年前からはN響のSさんの薫陶を受けるようになったり、門前の小僧習わぬ経を読む、で、聞きかじったり、目で見たり、盗み取ったことが沢山あると思う。もっと若いときにそういう経験をしたらもっと沢山の事を吸収して身につけることができただろうが、それでも、他の人に比べたら贅沢な経験をたくさんしたと思う。チェロ人生を豊かにしてくれた人たちに感謝したい気持ち。なんちゃって、まだ終わりじゃないので、感謝するよりもっと盗む方が先だ。
ところで、10年前にレッスンを再開したのは、ひょんな事で小学生の女の子にチェロを教えることになり、基礎に不安があったためだ。しかし、すぐに、それとは別に、まだ練習したら上手になれると確信を得たのが大きい。何をやっている時かというと2時間近く半音階を弾かされている時だ。ゆっくりと音を出しながら、あぁ良い音でしっかり弾けてる、と感じて、リハビリが始まったのを実感した。
今、バッハを弾いているが、バッハはリハビリに最高だ。ちょっと調子が悪いとき、良い音を見失ったり、どうして良いか分からなくて迷路に入っているようなとき、バッハをゆっくりと確かめながら弾くことで、正しい道に戻ってくると言うか、いつでも初心に戻って歩き始めることができる。
10年前の懐かしい練習風景。この頃は、デジカメでよく録画して反省していたものだ(^^;)
ウエルナー、ドッツァウアー、ブレバールのソナタ、クレンゲル、ゴルターマンなど初級から中級コースの課題曲を次々と練習していた。(今ならこうは弾かないから、進歩したのかも)
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