床は厚さ3cmの秋田杉。勧められて張ったのだがどういうものか実際に使うまではぴんとこなかった。できあがって素足で歩いてみて、その快適さ!湿気の多い今の時期でもさらっとしていて快適。寝転んでもあたりが柔らかく、冬でも冷たくならないという。
これまで住んだ家は、床がだんだんよくなった。最初は貼り物の木の床、山中湖のペンションは天然コルク(5mm厚)にワックス塗装でこれは快適だった、あたりが柔らかくものを落としても滅多には割れない、冬でも床が冷たくない、値段も木のフローリングの3倍くらいだったがその価値はあった。今回は、値段は安いのに、これまでで最高の床だ。素材を生かして無塗装だが、傷ついたら水をちょっとかけておけば復活する、汚れが気になったらやすりで削れば良い・・色はだんだんグレーになっていくが気に入らなければ古いお寺の床のように拭きうるしを塗る手もある。(これを自分でやるつもりでいたが、さすがに2度塗りとなると漆にかぶれる恐れがあるので今回はやめた(^^;))
国産の杉を使うことで、日本の林業を支えることになるし、日本の自然を守ることにもなる。こんなに素晴らしい材があるのにわざわざ外国から(熱帯樹林を破壊してまで)材木を輸入して、合成化学塗料を塗りたくって家を作る必要があるのだろうか。
床は家の中で最も人の肌が触れている場所だ。次いで触れるのはドアノブだ。これらのデザインや、材質、触感は無意識の快適さに直結する。
もし、内装を変える事があったら、この杉板を使うことも選択肢に加えることを強くお勧めしたい。
子供が独立して家を離れたら、それまでの家を小さく、老人が暮らしやすいように変える事もあるだろう。今回床を(これまでの床の上に)張って良かったことの1つは、床が3cm高くなったこと。妻は、若い頃と比べて2,3 cm 背が低くなって、台所が使いにくくなっていたからだ。
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