先日、私と同世代の老人?の泊まり込みお楽しみ会があった。フルートあり、チェロあり、フォークソングあり。いつもは私は参加しないのだが、今年は、ご希望がありチェロを弾くことに。本当は、サムソンとデリラのカンタービレを気楽に弾こうと思ったが、先約があり駄目とのこと。
仕方ないので?いらしていた先生とヘンデルの「2本のチェロのためのソナタ」を弾くことに。
第1楽章の終わり 動画を見る
第2楽章の終わり 動画を見る
ビデオを見ると、演奏はともかく、私の弓が所々弦に直角でないことが分かる。それに、左の手の構えが悪くて小指が無駄な動きをしている。早速反省して修正中。バッハを弾くときの音がハッキリよくなったみたい。弓の毛が弦の一点に直角に、というのは音の基本だ。これを気をつけるだけで音の輪郭がはっきりしノイズがなくなる。そして発音の効率が良くなり弾くのが楽になる。ビデオの威力大!
野球でもゴルフでもテニスでも、スイートスポットというのがあり、そこに球を当てれば、楽に力も衝撃も少なくまっすぐ遠くに球が飛ぶ。チェロの場合のスイートスポットというのは、弦に直角に1点で弾くと言うことを再確認。
チェロを弾くというのはとても難しい作業だ。色んな事すべてがそろっていないと良い演奏は出来ない。一方で何か1つがきちんと決まればそれだけで他のことの助けにもなる。弓が安定したら音程も良くなるとか、一見別件のようでいて密接につながっている。だから、全体を何となく沢山練習して何となく上手になる?のを目指すより、1つ1つのことを確実にする方が早道。
そうそう、忘れてはならない。主催者の方から先述のキャトルキャールの焼き菓子をお土産にいただいた。わざわざ買いに行っていただいたのだろう。感謝。
先生から、アンサンブルに慣れていらっしゃいますねと言われたが、そういう気もしないのだが、音色を大切にされる上手な人とアンサンブルするのは楽しい。アンサンブルは相手次第で、同じ曲がつまらなくなったり思った以上に良くなったりする。気持ちが合って例えばビブラートのスピードや巾がそろい同じ音色で響き合うときはそれだけで十分幸せな気分。逆にそういうことがなければ、どんな名曲も難曲も弾けてもちっとも嬉しくない。スポーツじゃないので一汗かいていい気分なんて事はない。究極、音楽の醍醐味は1つになると言うことに尽きる。
後から人に教わってその先生のブログを拝見したら記事になっていた。お世辞が半分としても、私なんかを相手にアンサンブルを楽しまれたらしい、 良かった。(^^)
コメント