忘れないうちに書いておこう。先日、オケの練習の帰りにベテランフルート奏者と歩きながら色々と伺った。工藤重典さんのセミナーに参加したとき、こういう狭い部屋で吹くときとホールで吹くときでは吹き方に違いがあるか尋ねたところ、同じだと答えられた。良い音を出すように心がける、大きな音ではなく良い音を出せばホールでも遠くまで届く・・・
前にも「純粋な音」として書いたことがあるが、私が座右の銘にしているフランスの哲学者ベルグソンの講演の一節に同じような言葉がある。
ちなみにベルグソンに関して書いたものは ブラームスのソナタの練習ノート。
所で、「良い音」とは何か・・音に芯があり、倍音の豊かな澄んだ音、といえるのではないだろうか。だから、チェロの場合、気をつけなくてはいけないのは、駒寄りできれいに弾く事を心がける。これはものすごく難しい事だけれど、トルトゥリエは、1日1mmでも駒寄りで駒寄りでと心がけ努力するように指導したとか。非力な私は,ついついきれいにと思うと指板寄りで何となく破綻のないきれいな音を楽に出そうなどとサボりがちだが、そういう自己満足ではいけない。急にはできなくても,いつも狙っていかないと・・・。
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