私と同い年で、早期退職して近くにドーム型の別荘を建てて楽しんでいたAさんが昨年亡くなっていることを今頃人から聞いた。60近くなってチェロを始め、先生についてこつこつ練習していた。何度も何度も教えてくれと言われていたがずっと断り続けていた。たまたま私たちの演奏するゴルターマンのチェロ四重奏レリジオーソを(その当時チェロアンサンブルのレパートリーはこれ以外ほとんどなかった)1度聞いてからすっかり気に入っていつか弾いてみたいと言っていたが、先生から許可が出ず、ボーイングの基礎練習と第1ポジションを3年も続けていた。念願叶って昨年夏、レリジオーソの第4パートを仲間と弾くのを聞かせてもらったのが最後になった。
前から肺の持病があり、昨年は息も苦しいようだった。チェロを弾くときは苦しくない、と言っていたが・・。今考えると、一緒にレリジオーソを弾いてあげればよかったかな、とか、年に1,2回でも一緒にチェロ弾いてあげれば良かったかなとか思うが、後の祭りだ。
人間いつ死ぬかわからない、とは誰もが言うが、今やっていることが明日はできないかも知れないとは普通はなかなか思わない。好きなことは先延ばししないで、精一杯楽しまないと・・。
A さんと初めてお会いした頃に弾いていた「レリジオーソ」その頃の録音があった。後半録音機の調子がおかしいが・・ともかく
合掌
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